毎日ブログに書きたいようなすばらしい刺激に出会うのですが、ブログに書いている暇のないほど、次々に新しいことが起こります。
5月22日と23日は、高知で集中講義をさせて頂き、その次の週は福岡で、九州歩行訓練士会の総会に出席、そして、6月3日からは、また高知で第9回の高知福祉機器展に参加。
そして、6月11日から、ロービジョン研究会の合宿で、その研究会のリーダーの先生が持っている八ヶ岳高原の別荘にきています。

(バルコニーの前で咲くこなしの花)
正直に言って、ハードスケジュールに疲れてしまって、この合宿には気が乗らなかったのですが、今朝起きて、春ゼミと、カッコウの鳴き声を聞き、光線の具合で色合いを変える満開のこなしの花を眺めていたら、本当にきてよかったと思っています。

ここで鋭気を養って、またがんばろうと思います。
三日ほど前、駅からの帰り道、ふと周りを見回したら錦糸公園の木々がすっかり青葉になっていて、花壇のツツジも咲きそろっていた。「あれこの間桜を楽しんだばかりなのに」と、月日の経つのの早さを実感した。

(写真は錦糸公園の木とツツジの咲いた花壇)
とにかく毎日が忙しい、高知で集中講義の依頼があって、その教材づくり、視覚障害リハビリテーション協会の仕事、そして運動不足解消のために、1日おきにプールに通っている。
4月30日の「ダイエットにはなかなかならないけれど」と言う記事で、マンションの前にリニューアルオープンした墨田区総合体育館に通って泳ぎ始めた事を書きましたが、飽きっぽくて、気まぐれな自分の性格を考えて、体育館が開いている時にはいつでも入れるパスを買って、好きなときに好きなだけいられるようにしたのと、「無理をしすぎていやにならないように」と言うことを心がけて、1ヶ月が過ぎました。
そんな通い方ですから、プールで開かれている「スクール」も偶然時間が合った時だけ入れてもらう事にして、スクールに入ることには拘らないようにしていました。
そんな私がずっと気になっていたスクールが「腰痛肩こり改善水泳」と言うスクールですが、毎週水曜日の午前10時20分からと言う、とにかく朝動くの苦手な私にとっては、きつい時間に開かれているものでした。
5月1日ゴールデンウィークもここからが本番。などと言っても退職してフリーになった私にとっては別に特別変わった事もない土曜日です。しかもこの時期は、行楽地はどこも人で一杯だから、リタイヤしたものにとっては、どこかに出かけるならこの時期は避けた方が賢明なのですが、でも、この時期でないと楽しめないものもあります。

私の住まいの近くに亀戸天神と言う藤の名所があって、40年以上前に母につれて行ってもらって、満開の藤の花とその香りに感激した覚えがありました。隅田川の桜は、引っ越しで忙しくて今年は見逃してしまいましたが、身の回りも大夫落ち着いて来たので、亀戸天神の藤は見逃したくありませんでした。
その話を墨田区住まいの先輩大井手さんに話したら、一緒に行ってくれる事になり、快晴の5月1日の午後、ぶらっと出かけることになりました。
例年になく寒い日が続いた4月も今日が最終日、私がここに引っ越して来て、あっという間に2ヶ月半が過ぎ去った。
実は、このマンションに住むことを決めたときには全然意識もしていなかったのだが、マンションの前にある区の公園と老朽化した区立体育館を大改造する計画があったようで、その大改造の結果、マンションのすぐ斜め前に、この4月から総合体育館がオープンしたのである。
東京に引っ越して落ち着いたら、早々に体重を減らすことを考えないといけないなと思っていた私は、この朗報に驚喜して、2月にこの体育館の総合入場パスを購入した。
このバス、区民なら1ヶ月8400円で、体育館がオープンしている時間帯ならいつ入場しても良いし、いろいろなスクールも無料で利用できると言うものであった。
原稿の締め切りに追われたり、視覚障害リハビリテーション協会の仕事で浜松に出張したりして、全然買い物に行けなかったので、私の冷蔵庫の中には、まともに食べられるものがなくなってしまった。
タイミングの悪いことに、高知から持って来た調味料もそこをついているし、トイレットペーパーもなくなりかけていて、今日はどうしても買い物に行かなければならないことになった。そしてその買い物の量も沢山になってしまった。
本当に信じられないぐらい月日の経つのが早い。私が高知から東京に引っ越して来て、昨日でちょうど2ヶ月になった。そして今つくづく、このタイミングで東京に引っ越して来て本当に良かったのだと思っている。
良かったと思う理由は様々あるが、まず、マンションから眺める景色がすばらしい事が上げられる。私の財力で買うことができた、この部屋は北西に向いていて、夕日はきれいに見えるが、その他はそんなに感激するほどではないのだが、40階にマンションの居住者なら誰でも使えるラウンジがあって、そこからは、今建設中のスカイツリーが正面に見える。すごいパノラマだ。
スカイツリーと言えば、私の住んでいる10階のエレベーターホールの窓からも頭を見ることができて、その頭が、少しずつ高くなっているのを、毎日楽しみに眺めている。

(上の写真は、マンションの玄関から見える公園と桜の木4月3日に撮ったもの)

(4月10日に撮った桜の木、少し葉が出て来たが、まだ充分にきれいだ)
早い物で明日から4月、新しい年度が始まります。そして、私が東京に来て1ヶ月半になります。
この間、いろいろ新しい事に出会って、刺激的でとても充実していましたが、その中でも特に歩行器を使う生活は、なかなか面白くもあり、そして日々の生活を、とても楽にしてくれました。
でも最初に歩行器を見た時は、実はすごく抵抗感がありました。正直な所「こんなものは使いたくない」でした。その私の気持ちを分析すると、二つの理由が見えて来るようです。
まず、歩行器を使うことで「自分の障害が重くなった」と言う気持ちになるからです。「私はまだこんなもの使わなくても歩けるし、私の障害はこんなものを使うほど重くない」と言う気持ちです。歩行器を受け入れる事は、自分の障害が重くなった事を自分自身で証明するような気がするのです。
3月25日、今日は友人と歩行器で銀座を歩く約束をした日だった。
24日の夜に、所沢で遅くまで研究会をして、その仲間と楽しい夕食をしたので、私は少々疲れていたし、朝起きてみると、24日の日に引き続いて冷たい雨が降っていて、とにかく寒いので、せっかくの友人の誘いだったが、「今日は歩行器なしで会いましょう」と電話をした。
そうしたら友人が「それはあなたの判断だけど、せっかくだからやらない」と言う。
低血圧で朝起きてすぐはなかなか動けない私だけれど、午前11時を過ぎたころから「それではやって見るか」と言う気分になってきた。

両手でハンドルを操作するから、傘が持てない。それで私は、フード付きのジャンパーと、ビニールのズボンを着て雨よけの完全装備をした。スキーや登山ならこの格好で良いけれど、銀座を歩くにはちょっぴり場違いだなと思ったが、とにかく寒いし、濡れたくはないので仕方がない。歩行器の荷物かごには、カメラなどを積んだので、これも雨よけのビニールカバーを念入りにかぶせ、狭くて歩行器が使えない所に備えて杖も持って行くことにした。
3月23日(火) メーカーの方と約束していたとおり、今まで試していた歩行器と新品を交換した。これで、この歩行器が自分の物になった。何となくうれしくて、別に変わった所もないのだが、写真を撮ってしまった。

この歩行器で25日の日に友人と電車に乗って銀座を歩いて見ることになっている。
前にも書いたけれど、私が普段生活しているこの地域で使うならば、とても便利な機器だけれども、バリアフルな町の環境の中では、歩行器は遠出に向いているとは言えないのは分かっている。でも試して見たいし、その事が、もっとみんなが過ごしやすい環境をつくるのに、少しでも役立てば最高だと思っている。
などとかっこいい事を書いたけれど、実際には、私はただの新しもの好きと言うだけかもしれない。
天気予報によると、明日も雨が降って寒いらしい。両手でハンドルを握らないといけない歩行器だから、笠がさせない。雨は最悪なのだが、友人曰く「最悪の条件で試して見るといろいろと分かるのでいいんしゃない」とのこと。果たしてどんなことになるんだろう。
楽しみなような、ちょっぴり怖いような。またその時の事をまとめて書きます。興味ある人は読んで下さい。