雑誌「視覚障害」2013年5月号表表紙
雑誌「視覚障害」2023年5月号表紙

 2022年6月から連載を続けてきた「視覚リハ(ロービジョンケア)の現場から」も、2023年5月号で最終会となりました。このテーマでの連載のコーディネートの依頼を編集室からいただいた時、「面白い」「やりがいがある」という思いで引き受けさせていただいた時、1年は長いし,本当に無事続けられるかなと不安でもありました。しかし、執筆を依頼させていただいた皆さんと、編集室の協力で、内容は予想以上の物になり、1年なんてあっという間に過ぎてしまいました。
 コーディネーターなどという肩書きをいただいた私ですが、このお仕事のおかげで,とても勉強になりました。

 執筆してくださった皆様、編集室の皆様、本当にありがとうございました。
 もう一つ、皆様の許可をいただいて、この連載の全てを,私のブログで公開させていただき,本当にありがとうございました。そのことで、視覚リハのことを知りたいと思っている多くの方達と情報を共有することが出来ました。感謝いたします。この連載がこれで終わるのかと思うと,ちょっぴり寂しいです。また何か「視覚リハの現場」を皆さんに知っていただく記事を書いて見たいなと思っております。
 本当にありがとうございました。

   最近の私
 このブログでも何回か書かせていただいたのですが、私、病的近視による網脈絡の新生血管増殖という病気が2年前から始まって、治療を続けていますが、なかなか新生血管の活動が収まってくれなくて、少し視機能が落ちてしまったことなどで、精神的に後ろ向きになっていました。そんな中で、私の足の障害も悪化して、特に左足の変形性関節症がひどくなって、歩くとき痛みが出るようになりました。
 私の整形外科の主治医の先生曰く「元々のX脚を矯正するために約60年前に金具を入れているし、変形性関節症の手術も非常に難しいし、もし,転んで骨折などしたら
その手術などもとても難しいから、温存を心がけて,大切に付き合って行くしかない」とのこと。「足に負担をかけないように,あまり歩かないように」とのことで、今年に入ってから。家の中の伝い歩きと、本当に短い距離を右側に杖をついて
歩き程度になっていました。電動車いすに乗って,買い物とか外出とかにはあまり不自由はなく過ごせていましたが、足の筋力は衰えているなと感じていました。

 主治医は,プールでの水中歩行とか,泳ぎとかは、足の負担が軽くて良いのだが都言っていたし、私も,水の中のあの感覚が好きでしたから、プールに行きたいと思っていましたが。ブールサイドは,とても滑りやすい、だから怖くて,プールに行くことが出来ませんでした。

 そんな私が1年ぶりにプールに行くことが出来ました。どうして行けるようになったかを、FBに書いていたのですが、ここにまとめておこうと思います。

 

雑誌視覚障害2023年4月号表紙
雑誌「視覚障害」2023年4月号表紙

 今年の春は,とても暖かい春で、東京では,3月の半ばに桜か開花、でも、桜の季節は,花冷えになり、雨も降りましたが,今年は,激しい風が吹き荒れることもなかったせいか、ずいぶん長く満開の桜を楽しむことが出来ました。
 そんなとても良い季節なのですが,私の住んでいるマンションでは、大規模修繕工事で、バルコニーに何も置けず,そして毎日タイルの補修や塗装のために、騒音,作業の方達がベランダに入ってくるので,窓も開けて置けず、ちょっぴり憂鬱です。
 かわいそうなのは、ベランダで育てていた植木達、工事期間中は,部屋で、私と同居することになりました。そんな中ですが、今シクラメンが満開。植物たちもそれなりに頑張ってくれています。

窓際に並べておかれているシクラメンの鉢と,名前も知らない慣用植物の写真、手前のシクラメンは,真っ赤な花が今咲き誇っています。
部屋の窓際に置かれたシクラメンと慣用植物の鉢

さて,前置きが長くなりましたが、私がコーデネートさせていただいているシリーズ「視覚リハ(ロービジョンケア)の現場から」の4月号の内容を、月刊視覚障害と著者の金井さんの許可を得て,私のブログでも公開させていただきます。今回は、かつて視覚リハの空白地帯と呼ばれていた東北地方で、3.11東日本大震災の発災後、視覚障害者の支援に携わった貴重な経験を踏まえての、現在、そしてこれからの災害時の支援についての貴重な記事です。

雑誌視覚障害3月号の表紙
雑誌視覚障害2023年3月号の表紙

3月に入って、暖かい日が増えてきて、私の腰の痛みや、左膝の関節の痛みも、ずいぶん楽になってきました。それに連れて、私の気持ちも、少し前向きになってきたようです。
 ベランダの鉢植えに水をあげるために、朝外に出ると、ジンチョウゲの香りが漂って来て、嬉しく思いながら、足下を見ると、育て初めて4年目になるシクラメンの赤いつぼみが、なぜか1輪だけ葉の陰から顔を出していて、嬉しい驚きでした。
 いつもいつも決まり文句になってしまいましたが、1ヶ月なんてアッという間。雑誌視覚障害3月号が発行されました。
 私がコーディネートさせていただいているシリーズ「視覚リハ(ロービジョンケア)の現場から」も10回目。いつものように、月刊視覚障害編集部と著者の許可を得て、私のブログに掲載いたします。是非お読みください。

こんもりとした緑の葉の間から、たった1厘だけ赤い花が顔を出しているシクラメンの鉢植え
シクラメン 気の早いつぼみが、葉っぱの上に顔を出している。

はじめに
 2022年9月3日に、この私のブログ上で「病的近視における脈絡膜新生血管増殖が収まった-眼科医療から離れないことの大切さを実感!!」という記事を書いたのですが、そのすぐ後に、新生血管の活動が再び活発になり、その影響で、私の眼の見え方(視力だけでなく、視野や暗い所での色の見分け)が微妙に落ちてきてしまいました。この4ヶ月、その対応に振り回されて、「もっと見えなくなるのではないかという不安」に、精神的にも振り回されて、「増殖が収まりました」という記事を書いたことも振り返るゆとりがなかったのですが、少し自分の気持ちを整理するために、前の記事を読み返して、今について書いておく必要があると感じて、この記事を書くことにしました。
 進行性のある眼科の疾患の進み方は、とても大きな個人差があるという知識を持っているので、この記事は、あくまでま、自分の記録ですし、私の一つの例として見ていただきたいと思っていますが、同時に、眼にハンディを持っているロービジョンのある方達に、何かの手がかりになってくれたらなとも思っております。

 

雑誌「視覚障害」2023年2月号表紙
雑誌視覚障害2023年2月号表紙

昨日節分、私も最近の流行に従って、恵方巻きを買ってきて、お酒を飲みながら美味しくいただきました。まだまだ世の中寒くて、外に出るのもつらいのですが、私の部屋の胡蝶蘭、早くも満開になり、毎日私を楽しませてくれています。
さて、雑誌「視覚障害」に、私がコーディネートさせていただいている「視覚リハ(ロービジョンケア)の現場からも、速いもので10回目を迎えました。今回は、情報提供施設で行われている視覚リハサービスについて、ライトハウスライブラリー(島根県)の庄司さんが原稿を寄せてくださっています。

 現場のお仕事で忙しい中、全国の情報提供施設(点字図書館)に調査を試みてくださり、全国の状況が分かる記事です。

白い花弁が際立っている胡蝶蘭。ちょうど今満開です。
窓辺の胡蝶蘭

この記事をきっかけに、情報提供施設で行われている視覚リハについて、みんなが感心を持って、より良い方向に発展したらと思いながら読ませていただきました。

 開けましておめでとうございます。旧年中は、大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

視覚障害2023年1月号表紙
雑誌視覚障害2023年1月号教師

あっという間に、2022年が過ぎて行き、今日は、2023年1月3日になり、私が月刊視覚障害の依頼を受けて企画させていただいているシリーズ「視覚リハ(ロービジョンケア)の現場から」も8回目となりました。今回執筆を依頼した別府さんとは、まだ視覚リハのことなどほとんど世の中に知られていない高知で、その普及活動を一緒に初め、「ルミエールサロン」の立ち上げに奔走した同士です。人生の半ばで何らかの理由で「見えない・見えにくい」状態になり困っている方達に視覚障害リハビリテーションという物が存在し、それに携わる歩行訓練士と言う専門職があることを、とにかく知ってもらうことを目指して、眼科の先生方への理解啓発、そして連携をあらゆる機会に目指してきた私たち。その時の貴重な経験を土台にした、今の別府さんの熱い思いが確固とした信念になって行く、その思いが満ち満ちているこの文章を、2023年の念頭に皆さんにお送り出来ること、私に取っても大変嬉しいことです。

思う存分根を伸ばし、小さなつぼみをつけた胡蝶蘭。花屋では決して見られない野生の姿です。
私の部屋で3年目を迎えた胡蝶蘭

 高齢視覚障害者への正しい支援の方法や、リハビリテーションの可能性を自分ごととして普及活動に力を入れて4年目、少しずつ理解者は増えてきていますが、とても沢山課題があって、簡単には進まない中、とにかく出来るところから、コツコツとやって行けば、きっといつかは実りがあることを信じて、今年も頑張ろうと思っています。皆さん、今年もこんな私とお付き合い下さい。そして、是非この文章読んで見て下さい。



 

1 はじめに
 視覚障害者の約8割は、高齢者であり、高齢になってからの中途視覚視覚障害者も多いのですが、その高齢視覚障害者を支援する家族や介護関係者の方達、そして社会一般の方達も、その正しい支援の仕方について、ほとんど知らないのが実情です。
 私自身が68歳の時に圧迫骨折のリハビリのために、初めて介護保険で運営されているリハ特化型のデイサービス施設の利用者となって、見えない・見えにくい高齢利用者に対して、家族やケアマネージャー、介護に当たる現場の方達が、ほとんど学ぶ機会がなく、それで正しい知識を持てないでいる実態を知りました。
 そこで、同じようにこの状況はおかしいと思って動いておられる眼科医の方と、チャンスある毎に、医療関係者や介護関係者に向かって啓発活動をさせて頂くようになりました。そんな時に「町田市医療と介護の連携支援センター主催のセミンー」で講演するチャンスを頂きました。
 その時のプレゼン内容を、一緒にお話しさせて頂いた眼科医の澤崎先生と、主催者の町田市医療と介護の連携支援センターの許可を得て、公開できることになりました。
 これから、高齢視覚障害者に対する早期の治療やリハビリテーションの重要性は、どんどんまして行きますので、私たちがおこなった、このプレゼンが、支援に携わる皆さんの参考になれば幸いです。 

高知県リハビリテーション研究会は、「地域リハビリテーションの理念に基づき、高知県下の保健・医療・福祉の向上に寄与する」を目的として、リハビリテーションに関わる様々な職種の方達が集い、いろいろな勉強会をやっています。そして、年1回
大きな研究大会をおこなって、地域のリハ活動について、発表の機会を作っています。今年度の第54回大会は、新型コロナの感染拡大防止のためにオンデマンドの大会として開催されました。、

テーマ:生きづらさに寄り添い、多様性を認め合う当事者主体の地域づくり
 
催日時:第1部 2022年11月8日(火)~2022年11月30日(水) ※動画視聴(URLは開催初日にお知らせします。)
第2部 2022年11月27日(日)10時~15時 ※ZOOM開催
詳しくは、下記HPで見て下さい。
ttp://rihaken.sakura.ne.jp/rihab/news/54.shtml

整形外科医や内科医、PTやOT等、多職種が参加している会で、初めて
第43回の全体テーマが「視覚障害リハビリテーション」で、そのことで、とても
感激して、その時は、既に高知を離れていましたが、視覚リハについて、講演
させていただきました。
 43回大会の様子も、私のブログにあります。
https://yoshino-yumiko.net/2014/08/post-282.html
 

 そんな思い出で深い会で、今年視覚リハに関連して、2題の発表をさせていただきました。
 その内の1題が、奨励賞をいただいたこともあり、私のブログに掲載したいと
思います。

雑誌「視覚障害」2022年12月号表表紙の写真
雑誌「視覚障害」12月号表表紙

 今年の気候は、本当に不純ですね。つい最近まで、秋とも思えないような暖かい日が続いていたのに、今日の東京は、凍えそうな寒さです。そんな気候に振り回させて、私は、少し体調を崩してしまった見たいですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。どうぞお体に気を付けて下さい。
 さて、私が「雑誌視覚障害」でコーディネートさせていただいているシリーズ、「視覚リハ(ローピジョンケア)の現場から」も今月で7回目の連載となりました。月刊視覚障害の許可をと執筆者の許可を得て、私のブログに掲載いたします。多くの皆さんに読んでいただければ幸いです。