気がついたら今日は5月。ブログの記事を書くのも20日ぶりだ。
実は,この間私は無気力状態と戦っていて、ブログを書こう書こうと思いつつ、どうしてもその気になれなかったのである。
私の精神状態を沈み込ませているのは,私の右眼の角膜の混濁がひどくなってきたからである。
私は先天性白内障で、生後6ヶ月の時から7回にわたって濁った水晶体を摘出する手術を受けた。今と違って63年も前に受けた手術だから、レザーメスなどはなく,メスで角膜を切開した。その結果、右眼の角膜の内皮細胞が沢山失われてしまったらしい。幸いな事に左眼の内皮細胞は正常値のようだ。
内皮細胞は,角膜の水の循環を管理している細胞で、脳細胞などと同じように再生しない細胞なのだそうだ。

昨日は4月下旬の暖かさだったので、開花の遅れていた錦糸町公園の桜も、あっという間に満開に近くなったと聞いて、10日ぶりに買い物に行くついでに、公園をゆっくり散歩することにした。今日も本当に良い天気で、日差しはむしろ暑いくらい。愛用の歩行器を使って、ゆっくりゆっくりと公園を一回り。平日の昼間なのだが、子供連れのお母さんたちや、高齢の人たちが桜の木の下でお弁当を広げて楽しそうに花見をしている。
私もつられて、近くのお団子やさんでみたらし団子と海苔巻きとお茶を買って、桜の下でゆっくりとお昼を食べた。
大震災から1ヶ月近く経っているけれど、まだまだ世の中大変。でも春は確実にやってくるのだと思いながら、しばし花見を楽しんだ。
「どうしてブログを更新しないの」「地震で被害を受けた」「元気で暮らしているの」など、大地震の後ブログを更新しなかったので、何人かの友人が心配して電話をかけてくれたり、メールをくれたりした。
そのたびに、とてもうれしくて、「ブログを書かなければ」と思うのだが、いざパソコンの前に向かうと、「また後で」になってしまっていた。
どうしてそうなってしまったのか。ブログを書き始めるのに当たって、そのわけを書き込んでおこうと思う。
まず、私は、肉体的にも物質的にも何も被害を受けなかった。こんなに大きな災害があったのに、本当に運が良かったのだと思う。
大震災の起こる前、私の生活はずいぶん慌ただしかった。2月19日からマレーシアで行われた国際ロービジョン学会に参加して、2月26日の早朝に帰国。
(上の写真は,必死で準備したポスターの前で友人に撮ってもらったもの)
今日とてもうれしいことがあった。それは何かと言うと、私の古い知人から電話があって「この頃ちっともブログ更新してないけど,元気なの」と聞かれたこと。本当にうれしかった。
思えば、先月の初めにスマートフォンのことを書き込んでから,ブログを書く暇がなかったのである。
一つの原因は,上記のポスター。すなわち、3年ごとに行われる国際ロービジョン学会(ビジョン2011)に,英語の力もおぼつかないのに,ポスターを出そうとして悪戦苦闘していた事。
とにかくあたふたと準備をして、2月19日にクワラルンプールに行って、22日の日にポスター前でプレゼンテーション、そして26日朝帰国。
クワラルンプールは,とてもとても充実した日々で,とにかく楽しかった。ここに書きたいことが一杯。 でも、長く留守をしたので,仕事も一杯、明日も早くから出かけるので、とにかく無事生きてますと言うことの報告を書いて,今日はお休みなさい。
また、暇を作って書きますね。私は元気です。少しむちゃなスケジュールをこなしているだけです。
(上記の写真は、私が使うことにしたスマートフォンレグザ)
年賀状の代わりにと初日の出のブログを書いてほっとしたのもつかの間、あっという間に、今日は1月11日、ぼやぼやしていると2011年もあっという間に終わってしまいそうな勢いで、1日1日が過ぎていってしまう。
さて、この年末年始の私にとってのメインイベントは、予想に反して、東京での11年ぶりの年越しに感激することではなくて、なんと長年の願望だった携帯電話のスマートフォンへの換え買いをして、それを使いこなすための悪戦苦闘をしたことであった。
この年初めて東京の自宅で年越しをしました。昨日ふと思いついたのです。せっかくのタワーマンションでの年越し、早起きして初日の出を見に行こうと。
年をとったのでしょうか、ちゃんと6時10分に目が覚めて、46階の展望台から初日の出を見ることができました。
皆様、昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。

初日の出はあっという間に上がりきった。写真を撮るのに夢中で、願掛けを忘れてしまったが、上がりきったとき、思わず手を合わせた。

朝日に輝くスカイツリー。いつの間にかずいぶん高くなっていた。

今年も自己主張が強くなりそう。やっぱり自分の写真も載せたくなった。
本年が私にとっても皆さんにとっても良い年になりますように。
今朝友人からおもしろい電話がかかって来た。
「20年近く遣った電話機が壊れたので、新しいのに変えて、子機を初めて使うんだけど、上手くとれるかどうか試したいから、あなたから電話かけてほしい」とのこと。
この友人は、私と同い年、先天的な全盲で、私の盲学校の同級生である。その友人に言わせると、「自分は4歳ぐらいまでは、色や形が見えていたから、『先天全盲』ではない」と言うけれど、視覚リハの観点から言えば、小学校低学年までの失明は、先天全盲と言う考え方だから、私の分類の中では、先天の全盲である。
話を元に戻すと、子機の使い方を確かめるためと言うことで、私の方から電話をしたら、呼び出し1回で受話器を取って、相手が出た。「やっぱりこれで良いんだよね」と言い、「お客さんからの電話取り損なうといけないので」と付け加えた。
この友人、治療院を開業しているのだ。
私が高知で一緒に視覚障害リハビリテーションのシステム作りに取り組んでいた別府さんから、先ほどすてきなメールが届いたので、紹介する。
実は、12月9日に日本にヘレンケラーが来たと言うのを記念して、毎年9日を中心に1週間は障害者週間であり、人権週間でもあって、各地で障害者を理解し、ともに暮らせる社会を作るための様々な啓発活動が行われているのであるが、その中で、「ひろめ市場」と言う、高知の観光スポットで、視覚障害者向けの機器展示と啓発活動を行ったそうなのである。
ひろめ市場を知りたい方は、http://www.hirome.co.jp/hpgen/HPB/entries/5.html
高知で3年ほど前に、モンキーマジックの小林さんを呼んで、視覚障害者向けクライミングの話をしていただいてから、高知の山岳連盟の協力や、高知県障害者スポーツセンターのサポートを得て、高知で視覚障害者のクライミングが盛んになり、そして、今回習志野で初めて行われる世界選手権大会に3人も選手が来ると言うので、私はうれしくなって、世界選手権を見に行くことにした。

(左はオープンサイトの全体写真 右の写真はルート図)
私の使っているデスクトップパソコンは、購入した時からちょっぴり調子が悪くて、もしかしたら「外れ」の機械を購入してしまったのかなと思っていたが、とにかくそれなりに動いてくれていた。ところが、ここ2週間ほど、突然画面が凍り付いてしまったり、エラーメッセージが表示されたりで、「困ったな、いよいよだめになったのかな」「またお金かかるし」と思いながら、立ち上げ直せば使えるので、何とかだましだまし使っていたのだが、一昨日ついにうんともすんともいわなくなって、起動しなくなってしまった。
私の今の仕事は、ほとんどメールでいろいろと連絡を取り合うことの多い仕事で、パソコンがだめになったらにっちもさっちもいかない。
慌てて、自宅に出張してくれ、診断をして、可能ならその場で修理もしてくれるところに電話をかけて、その日の午後来てもらった。