昨日、私の盲学校時代の友人が、久々に東京に来ると言うので、もう一人の友人と3人で、「ゆっくり四方山話をしながらおいしい料理を食べよう」と言う事になった。
実は、この二人の友人は、先天に近い時期に失明した全盲で、私だけがロービジョンと言う事で、少し見えている私が、案内しやすい店を選ぶことになっていた。
一人はヘビースモーカー、酒を飲んで話が弾むと、結構でかい声を張り上げる人たちで、二人の注文が「静かでとにかくゆっくり話せる所」と言う事だった。
そこで、まず個室を予約して、料理の種類は、一品ずつ、それぞれの器に入って運ばれてくる「懐石料理」と言う事に決めた。少々お値段が張るけれど、3人ともそのぐらいの贅沢はできる年だろうと判断した。
皆さんもご存じのように、10月1日から視覚障害者の移動をサポートする新しいサービスとして「同行援護」が導入された。
これは、今まで「地域支援事業」と位置づけられていたガイドヘルパー派遣事業を、「自立支援給付」として位置づけたものである。本来であれば、この新事業についての詳細は、4月に決定されて地方自治体に説明され、そして充分な準備期間を取って実施されるはずであったが、東日本大震災の勃発のため、事業の詳細にわたる決定が遅れて、各自治体には、9月半ば過ぎに詳細が説明されると言う状況になった。
そんな関係で、実施にあたる各自治体も詳細が良く分からず、サービス提供を行う事業所に対する説明も十分できず、あちこちで様々な混乱が起こっていると聞いている。
第21回視覚障害リハビリテーション研究発表大会の開催情報
開催時期 2012年6月16日(土)6月17日(日)
開催前日の6月15日には、各種委員会や理事会などを開催予定
開催場所 国立障害者リハビリテーションセンター学院
会場の場所等は下記URL参照
http://www.rehab.go.jp/College/japanese/index.html
総合テーマ 「高齢視覚障害者のリハビリテーション」
10月3日に第一報を書いてから、あっという間に2週間が過ぎてしまった。この間私のライフワークである「視覚障害リハビリテーション」の事で、いろいろと変化があって、そちらの対応に追われていた。
その事がまだまだつづきそうだし、生活リズムがなかなか元に戻らないと言う事もあって、ココ島の話を書くのには、まだまだ時間がかかりそうな気がする。
そんな中、このツアーを企画したクラブアズールの公式サイトに、すてきなココ島のレポートが出ているので、そのアドレスを貼り付けておきたい。どんなツアーだったか、すばらしい写真入りで見ることができるから。
http://www.hello-azul.jp/m13/essay/2011/10/post_83.php
ココ島のダイビングから9月29日の夕方に戻って来た。
戻って今日で丸4日。ふと気づくと、世の中は10月に入っていて、そしてなぜか,気温が急激に下がっていてびっくり。
冷蔵庫を開けても,ついに食べるものが何もなくなったので,重い頭と重い体を引きずるようにして買い物に出て行った。
いつも慣れ親しんだスーパーの店内が,なんだか違った空間に見え、何となくもたもたしながら,それでも、野菜や肉やそして今日の夜のための出来合のお寿司を買い物かごに入れていたら,「華麗なお正月のためにおせちの予約をお早めに」と言う場内放送にびっくり。そういえば、今年も後3ヶ月ないんだなと実感させられた。
年を取ったせいなのか,それとも15時間の時差がひどくきつかったのか、とにかく帰国して3日間、夢を見ているような,現実感がないような、そんな日々を送っていた。
年のせいだろうか,それとも何か別の原因か、ココ島へのダイビングの準備をしながら,何度も「もう行くのやめようかな」と思ってしまう事があった。
特にスーツケースに機材を詰め始めた頃から、その気持ちが強くなった。
レギュレーター、ダイブコンピューター、水中カメラ、その部品、一つ一つ点検している内に,不安と言うか,めんどくさいと言うか,とにかく変な気持ちがおそって来た。
コスタリカは、とにかく遠い、何が起こるか良く分からない。流れも速くて結構難しいダイビングポイントだし、それなのに,私の体重は7キロも増えて,コンディションは最悪だし。
そんな事を考えていると、みんな投げ出して,安全な家に閉じこもって,布団でもかぶっていたいような気分におそわれた。
8月の中旬に,長いこと一緒にダイビングをしてきた方たち3人と,インストラクターの大井手さんと,一緒に行ったツアーの話を魚にしながらお酒を飲む機会があった。
その席で,ココ島へのダイブクルーズを,今大井手さんが仕事をしている会社が組んでいると言う話が出た。14日間の長いスケジュールだし、費用も高いし,まだ空席があると言う事で、「この際行って見ないか」とお誘いの声がかかった。
ココ島は,コスタリカの首都サンホセから船で32時間もかかる,世界最大の無人島。そして世界中のダイバー一生に一度は潜ってみたいと思うあこがれのポイント。すごく行きたいけれど、年金暮らしでそんなお金はないし、第一、この1年で7キロ以上体重が増えてしまって、今とてもダイビングどころではないし。そうは思ったのだが、こんなチャンスは滅多にないし。
「チャンスの女神は前髪しかない」と言う私の好きな言葉に従って、「行きます」と明くる日返事をしてしまった。
写真は、9月4日に広島で,「視覚障害者の自立を進める会」の会設立20周年記念に講演の講師として呼んでいただき、講演終了後、会の会長と記念撮影させていただいたものです。
この出来事がとても刺激的だったので,久しぶりにブログに書きたいと思って、以前いつプログに記事を書き込んだのか確認したら、2ヶ月以上私は,記事を書いていないことに気づいて唖然とした。
画像をどのようにアップロードすれば良いかも忘れていたぐらい、そんなに長いこと記事が書けなかったのだ。
昨日、ツイッターに「1ヶ月間試用してきた遮光眼鏡をお店に返して、ようやく「これ」と言うのを決めて来ました。1週間後にできてきます。」と言うつぶやきをしたら、私をフォローしてくれている方から「そんなに長く遮光眼鏡を貸出してくれる眼鏡店があるんですね。」と言うコメントが入っていました。
そこで私はどきっとしました。ロービジョン者が,遮光眼鏡なり弱視レンズなり,ルーペなんかを選ぶ時には、本来なら実際に使う自宅だとか,職場だとかで試用してから選ぶべきなのです。病院や眼鏡屋さんの環境と,自宅や職場の環境が違いますし、遮光眼鏡の場合は、天候によって,まぶしさが違うので,いろいろな環境で試すべきなのです。
でも、患者さんが試用するためにグッズを貸し出ししてくれる所は,現在あまり多くありません。貸し出し用に,何セットもストックを持つのはお金もかかりますし,手間もかかりますから、なかなかできる事ではないからです。
私のブログに書き込みをしなくなって,気がつけば2ヶ月になる。本当に月日の経つのは早いものだ。
私が、ブログにこんなに記事を書かなくなったのには,たぶん二つ理由がある。
一つは、私が会長をしている視覚リハ協会の理事会と言うのが,メール会議で行われて,それが1ヶ月に1週間開会されるのだが、その議長を私が務めているので、パソコンが仕事場になってしまって、会議の最中には,パソコンなど見たくも触りたくもなくなるからである。
もう一つの理由、それは,私の右眼の症状の変化に,私が一喜一憂して,少し鬱っぽくなっているからだと思う。