ココ島でのダイビング 1

8月の中旬に,長いこと一緒にダイビングをしてきた方たち3人と,インストラクターの大井手さんと,一緒に行ったツアーの話を魚にしながらお酒を飲む機会があった。
 その席で,ココ島へのダイブクルーズを,今大井手さんが仕事をしている会社が組んでいると言う話が出た。14日間の長いスケジュールだし、費用も高いし,まだ空席があると言う事で、「この際行って見ないか」とお誘いの声がかかった。

  ココ島は,コスタリカの首都サンホセから船で32時間もかかる,世界最大の無人島。そして世界中のダイバー一生に一度は潜ってみたいと思うあこがれのポイント。すごく行きたいけれど、年金暮らしでそんなお金はないし、第一、この1年で7キロ以上体重が増えてしまって、今とてもダイビングどころではないし。そうは思ったのだが、こんなチャンスは滅多にないし。
  「チャンスの女神は前髪しかない」と言う私の好きな言葉に従って、「行きます」と明くる日返事をしてしまった。

  新しく作ったウエットスーツを着て鏡の前で撮った写真  新しいウエットスーツを本棚にかけて眺めて楽しんでいる
(上は新しく作ったウエットを着て悦に入っている私 下は本棚にかけて眺めて楽しんでいる所)
 
  出発まで1ヶ月しかない。行くことにして,最大の問題はウエットスーツが着られるかどうかだった。

  ちょうど、第20回視覚障害リハビリテーション研究発表大会を間近に控えて,準備中だったけれど、とにかくそれはさておき、ウエットスーツを着てみた。心配は的中、全然着られない。
  明くる日、いつもスーツを作ってくれているお店に駆け込んで,「幅だしして直せないか」と聞いて見た。新しく作ったら10万近くかかってしまうから、何とか修理で間に合えばと思ったのだ。

  島原で行われた第20回大会も終わり,友人とゆっくり雲仙にいた時、携帯が鳴って、「幅出しの修理の範囲を超えているから,新しく作るしかない」と言う返事が返って来た。
  ココ島にはどうしても行きたかったから、作り直しを決断して、できて来たスーツが,上の写真のものだ。黄色が白髪と合うとは,自分でも思っていなかったけれど,何となくかわいいなと自分で思って。

  まあ、これでスーツの事は何とかなったけれど,こんなに太ってしまって,体力的についていけるのか,とても心配だった。時間がないから大幅な減量は無理だけれど、せめて2キロは減らしたいと思い、とにかく毎日プールに通って,30分でも良いから水の中で歩く事にした。

  とにかく、毎日動く,そしてカロリーの事を考えた食事に戻すと言う事を、この2週間続けて来た。残念ながら減量効果はほとんどないけれど,足の痛みは消えたし,歩くのも楽になってきた。
  生活に張りも出て来たし、あれこれと準備をしている内に,どんどん気持ちが前向きになって行くのを感じている
  何よりも,もう一度運動して見よう,減量してみようと思う事ができたのが,大収穫。
  まだ私も捨てたものではないかも知れない。