
時間の建つのは早い物で、明日から4月になります。私が連載している「月刊視覚障害」の4月号が手元に届き、高齢視覚リハ問題の連載も3回目に入りました。編集室との約束で、新しい雑誌が出たら、前の記事を、私のブログにアップしても良いと言うことで、2月号の内容を掲載いたします。沢山の方に、高齢視覚障害者の直面する問題について、是非興味を持っていただいて、一緒に解決に向かって進んでいけたらと思っております。
時間の建つのは早い物で、明日から4月になります。私が連載している「月刊視覚障害」の4月号が手元に届き、高齢視覚リハ問題の連載も3回目に入りました。編集室との約束で、新しい雑誌が出たら、前の記事を、私のブログにアップしても良いと言うことで、2月号の内容を掲載いたします。沢山の方に、高齢視覚障害者の直面する問題について、是非興味を持っていただいて、一緒に解決に向かって進んでいけたらと思っております。
現在私の年齢は72歳、幼い頃から低身長で、脊髄側湾と大腿骨の変形という障害を視覚と共に持っている重複障害者であったが、3年ほど前に、骨粗鬆症からきたと思われる第5葉対の圧迫骨折をしてから、脊柱管狭窄症の痛みに悩まされて、長い距離を歩くのも難しくなって、今介護保険を利用して、週2回リハビリ特化型のデイサービス施設に通って、少しでも運動能力を維持したいと頑張っている。この自分の経験を通して、高齢視覚障害者の直面する問題について、自分事として深く考えて見たいという思いが強くなってきた。私なりに述べたいことを「月刊視覚障害」の編集室に持ち込んで、その企画を認めていただき、「高齢視覚障害者を取り巻く諸問題を直視する-支援システムの構築を目指して-」というタイトルで、5回ないし6回の連載をさせていただくことになった。
この記事を、雑誌が出てから1ヶ月を過ぎた後で、私のブログで公開するという許可を「月刊視覚障害」の編集室から得て、毎月、記事をの内容公開できるようになった。もし興味があったら読んで見てください。
以下雑誌に掲載した本文です。
佐賀で視覚障害者生活訓練指導員(歩行訓練士)として頑張っておられる南さんから、「スマートサイトと地域連携の重要性」について話してくれませんかという依頼を昨年8月ぐらいに受けて、「佐賀に行くのは生まれて初めてだし、私で役に立つなら喜んで」ということで、引き受けて、2月15日に30人ほど集まった素敵な雰囲気の研修会で講師をさせていただきました。
その研修会には、眼科医、視能訓練士、盲学校の先生、当事者の方たち、県会議員、生活介護施設の職員、ホームヘルパーの方など多職種の多彩な顔ぶれの方が参加しておられて、とても良い雰囲気でした。
どうしてこんなに多職種の方たちが集まってくださったのかというと、それは南さんの準備が素晴らしかったから。会の案内チラシには、私の履歴をバッチリ、視覚リハ専門家であることとロービジョンのある当事者であることを書いてバッチリ売り込みをしてくださいました。
R2.2.15案内チラシ.pdfをダウンロード
ビジュアル系研究者の話題で盛り上がって
2月8日、視覚リハ協会HP作成を協力して行った仲間たちと久しぶりに交流会を開いた。この日は、6人の参加だったが参加メンバーは、視覚リハ協会の会員で視覚障害者の支援に当たっている専門家3人(私もその一人)、プロボノとして視覚リハ協会HP作成に力を尽くしてくださった障害のない方二人、そして中途視覚障害がありながら一般企業の中で頑張っている方一人という顔ぶれ。美味しいランチとお酒を飲みながら、楽しく深い会話をした。その話題の中で、中途視覚障害を持って企業で頑張っている方から「ビジュアル系研究者」のことについて紹介があり、その話で盛り上がった。紹介されたその方は島袋先生といい、NHKが主催している第54回NHK障害者福祉賞で佳作になった方。2月2日にはNHK第二放送の視覚障害ナビラジオでインタビューも受けていた。既にどちらもネット上に公開されているので、詳しい内容は、下記リンクを参照。
第54回NHK障害者福祉賞佳作内容
視覚障害ナビラジオ再放送はこちら
この人かっこいい、考え方に共感、刺激された
話題の島袋先生は、網膜色素変性症で現在左目のみ矯正視力0.7、視野2度とのこと。その針の穴から見えるほんのわずかな見える部分をいろいろと工夫しつつ活用して顕微鏡を使って細胞の動きを研究している研究者、白状をついて学会に行き、研究発表はビジュアルにわかりやすく行うのだという。これからもできうる限り、その姿勢を貫くのだと書いておられる。
すごい、先天性のロービジョンの当事者として、見えていることの喜びを主張し、保有している視機能を充分に活用して行くことを支援していただくことの大切さを主張してきた私にとって、とても刺激的なことだった。
この島袋先生の文章やインタビューに刺激されて、幸いにも「見る」ことを獲得して、そしてそれを72年間保ち続けてこられた自分のことを振り返って見たくなった。
長文になりますが、興味のある方は読んでいただければ幸いです。
昨年の4月、私のブログをお金をかけて新しい器に引っ越しした時「日記のように頻繁に更新するブログにしよう」と自らに誓ったのですが、そういう誓いを守れたことのない私、やっぱりあまり沢山記事を書かないうちに昨年が終わりました。
そんな私なので、2020年の念頭にする決意とか誓いとかは自分自身をあまり信用していないのですが、それでも毎年年賀状に書いています。それをここに書いて見ました。
年賀状からの引用
あけましておめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になりました。本年も
どうぞよろしくお願いいたします。
昨年3月一杯で10年間務めさせていただいた視覚リハ協会長を退任した私は、新しい生きがい探しに苦しんでいる中、沢山の新しい出会いに恵まれて「高齢視覚障害者のリハ」の普及活動に自分事として取り組むという道を見つけることができました。2020年は、その普及活動を一つの柱にし、自分のリハビリにも励んで、スクーバーダイビングへの復帰の道筋をつけたいと思っています。もう一つ自分が重複障害を持って生きてきた記録をちゃんとした形で残して見たいと思っています。
今年が皆様にとって幸多き年である事を祈って 2020年1月元旦
年賀状本体を下記pdfファイルでごらんください。
2020年年賀状.pdfをダウンロード
今年は、今までの自分なりの奇跡を残したいという思いは、結構本気なのかもしれません。書くというエネルギーのいる作業に耐えられるのかどうか、72歳になって、集中力も気力も落ちてきていますから、今年がラストチャンスかもです。
そんな訳で、今年も私にお付き合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。
視覚障害リハビリテーション協会の高齢視覚リハ分科会勉強会で、私の通うデーサービス施設(リハビリ中心)エバーウォーク両国店での視覚的表示の改善課程とその効果について、当事者である私と施設管理責任者の理学療法士舟越さんとの対談講演をおこなった(そのことについては11月11日付けの記事参照)ことなどをきっかけにして、地域で活動している「在宅生活を楽しむ会」の勉強会に誘っていただくことができました。
はじめに
ちょうど3年前になりますが、私は第5腰椎の圧迫骨折をして、長い距離を歩くことなどが困難になり、激しい腰の痛みにも悩まされて、いくつかの病院でリハビリテーションを受けました。しかし医療保険で受けられるリハビリテーションは、受傷して6ヶ月、その後は介護保険での訪問リハビリを受け、2017年7月からデイサービス施設(リハビリテーションに特化した)に週2回通うようになりました。その施設エバーウォーク両国店では、20分をワンクールとするサーキットトレーニングをおこなっていて、種目の実施の順番は、毎回変わるのですが、それを指導員の方が手書きでホワイトボードに書き出して、利用者は、それを見て自分のする種目のところに移動して運動を行う形を取っていました。
ご承知の通り私はロービジョン(矯正視力右0.02、左0.15、視野障害なし)なので、この手書きの表が見えなくて、種目を移動する度に「私次何をやりますか」「どこに行きますか」と職員の方にしつこく聞いていました。
そして私なりに見えにくさを訴えて、改善をお願いしました。それを施設の管理責任者の理学療法士の方が真剣に受け止めてくださり、職員の方たちと協議して、視覚的な掲示の方法や、プログラムの配置を工夫してくださって、私は、スムーズに移動して、施設での生活を楽しく過ごせるようになりました。
比較的新しく開業した地下鉄(例えば大江戸線)では、車いすやベビーカーがスムーズに電車に乗り込めるように、ホームに傾斜をつけて、電車とホームの間の段差をなくしている車両が2両ほどあって、その車両には、それを示すマークがついている。普通は、電車とホームの間に段差があるので、車いすが乗り込むときは、駅員がスロープを取り付けて、車いすの乗り込みを補助するのだが、ホームと車両の段差がない方式だとスロープを使わないので、車いす使用者も障害のない方と同様に自由に乗り降りできるはずである。
ところが、私が操作している電動車いすでは-運転技術の問題かもしれないが-、乗り込むときのスピードが足りなかったり、少し斜めに乗ったり降りたりすると、前輪がホームと車両の間の隙間にはまってしまうことがある。こうなると「もし電車が発車したら大事故」という恐怖が、頭の中を駆け抜ける。それで、私はいつも、駅員の方に乗り降りを見て確認してもらうようにお願いしている。
少し前、大江戸線を使って会議に二日続けて出席した時に、電車の乗り降りの時に車いすのスピードが足りなかったのか、前輪をホームと車両の間に挟んでしまう失敗を2回経験し、そのたびに駅員さんに補助していただいて、無事車両に乗り込むという経験をした。
10月27日(日)に「私たちの未来を作るハッカソン」というイベントに参加するため、赤坂見附にある会場に行くため、電動車椅子でスムーズに乗り換えられる地下鉄のルートを調べていました。
ヤフーの「路線情報」で出発点錦糸町、到着地赤坂見附で検索すると、いろいろなルートが出てくるのですが、半蔵門線を使って丸ノ内線に乗り換えられるルートが一番単純なようなので、東京メトロのお客様センターに電話をかけて、エレベーターの設置状況や乗り換えの状況をいろいろと質問して見ました。
ブログをきちんと書くぞと宣言してから、またまた50日近く何も書かずに終わってしまいました。どうしてこうなるのか。この間「視覚リハ協会高齢視覚リハ分科会第2回勉強会」を10月19日と20日に開催し、その企画運営に当たりました。その翌週には、友人に誘われて「私たちの未来を作るアイディアソン・ハッカソン」にオブザーバー参加させていただき、その後第14回のサイトワールドに参加。山ほどいろいろな刺激を受けました。刺激って良くも悪くもすごく疲れるもので、刺激と刺激の間は、少し腑抜け状態になっていました。下記が私が参加したイベントのページです。
ハッカソンフェースブック
これらにまつわる話を、今度こそきちんと書きたいと思っています。少しお時間を。