地域の情熱のある素晴らしい当事者や専門家の方たちとの出会い

 視覚障害リハビリテーション協会の高齢視覚リハ分科会勉強会で、私の通うデーサービス施設(リハビリ中心)エバーウォーク両国店での視覚的表示の改善課程とその効果について、当事者である私と施設管理責任者の理学療法士舟越さんとの対談講演をおこなった(そのことについては11月11日付けの記事参照)ことなどをきっかけにして、地域で活動している「在宅生活を楽しむ会」の勉強会に誘っていただくことができました。

 参加者は毎回50人から60人ぐらいだとのこと。在宅で暮らす障害者の方や脳梗塞の後遺症に悩む方たちと、その方たちの支援をする訪問看護ステーションの代表の方やPTやOTの方たち、ケアマネージャーや地域の保健師さんが年2回の勉強会で、その時々のテーマにしたがって、講義を聴いたり、情報交換をしたりしているとのことでした。
 私は、この会に参加させていただいて、名前を売り、本当に世の中に知られていない見えにくい人(ロービジョンのある方のこととそのケア)のことについて話をするチャンスをいただきたいという下心がありました。
 実際参加して見ると「外出してオリ・バラを見ると生活が変わる」というメインの講義も、新しい電動の歩行器の紹介の時間も、訪問マッサージをおこなっている方による「私たちでもできる痛みへの対策」の講義も、みんな気取らずにわかりやすく、とても面白くわくわくしました。

 勉強会終了後近くの居酒屋で開かれた懇親会も、熱い熱い雰囲気で、知らず知らずに11時過ぎまで飲んで食べてしまいました。この懇親会に参加する時に「電動車いすで行くのでよろしくお願いします」と主催者にいったら「気にすることないですよ」とことで、本当にさりげなく当たり前にサポートしていただいて、そのこともとても居心地が良かったです。初めて参加し、初めて会った方たちなのに、この自然な雰囲気は、すごく魅力的でした。

 私の目的だった自分のことを売り込んで、見えにくい方のことやケアについて話すチャンスをいただきたいということも、冒頭からすんなりとチャンスがいただけました。持ち込んだ自己紹介と見え方の資料について、会の冒頭に5分ほど話ができ、次の機会には、メインで話ができるチャンスも出て来ました。すごく柔軟に対応していただいてびっくりです。

 持ち込んだ自己紹介文は以下の通りです。 

自己紹介

  見えにくい(ロービジョン)と足と腰の障害

 抱えている視覚障害リハの専門家です。よろしくお願いいたします。

 所属 視覚障害リハビリテーション協会

 協会HP https://www.jarvi.org/

   私のブログ(吉野由美子の考えていること・していること) https://yoshino-yumiko.net/

   メール yumiko-yoshi@nyc.odn.ne.jp

 見えない・見えにくい方たち(視覚障害のある方)を支援する方法や環境の改善などの勉強会等を開くときの講師などお引き受けできると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 理解されにくい見えにくい人(ロービジョン)の見え方は一人一人違います!!!

             (以下のイラストはすべて視覚障害リハビリテーション協会HPからの引用)

視野が狭い(視野障害)というのは、他の人からは、なかなか理解しにくいことかも知れません。というのも、視野のどの部分が欠けているかは、病気の種類やその人の状況によって異なりますし、その状況によってできること、できないことが変わってくるのです。
例えば、中心部分の視野が欠けている(中心暗点)場合、読書など文字を読むことが困難であるけれど、周辺視野で比較的歩行に問題がないこともあります。ただし歩行に問題がないと言っても、見えない部分が視野の中心にあるため目の前の障害物に気付かずにぶつかってしまうということも起こります。
逆に、中心部が見えるが周辺視野がない(視野狭窄)場合、本や新聞は読めるのに、外出すると周囲の状況が把握できずに歩行に支障が生じるということもあります。
それ以外にも上下どちらか半分の視野が欠けている、鼻側の視野が欠けている、逆に耳側(外側)の視野が欠けている、左右どちらかの視野が欠けているなど、病気や症状によってさまざまな場合があり、その人の状況によってできること・できないことが異なります。

また、ものがゆがんで見える(ゆがみ)場合もあります。これは、加齢黄斑変性・黄斑前(上)膜・黄斑円孔・糖尿病黄斑症など様々な疾患の症状として起こります。この症状に気付いたら直ちに眼科を受診してください。

脳には両目から入ってくる情報を調整し、一つにまとめる機能があります。このため、見え方の異常は両目でものを見ているときには気付かないことも多いのです。少しでも異常を感じたら必ず片眼で見て確認し、眼科を受診してください。

以下、イラストを用いて、見え方の例を示します。

詳しい内容は、ファイルをダウンロードして見てください。
11月19日チラシ1.pdfをダウンロード

 これからもいろいろなところで、見えにくいことの問題や高齢視覚障害者のリハのことなど話して行きたいと思っています。

 初めての参加なのに、すごく暖かく受け入れてくださった会の皆様に感謝です。