電動車椅子で地下鉄に乗るとまだまだバリアが一杯

 10月27日(日)に「私たちの未来を作るハッカソン」というイベントに参加するため、赤坂見附にある会場に行くため、電動車椅子でスムーズに乗り換えられる地下鉄のルートを調べていました。
 ヤフーの「路線情報」で出発点錦糸町、到着地赤坂見附で検索すると、いろいろなルートが出てくるのですが、半蔵門線を使って丸ノ内線に乗り換えられるルートが一番単純なようなので、東京メトロのお客様センターに電話をかけて、エレベーターの設置状況や乗り換えの状況をいろいろと質問して見ました。

 「路線情報」で確認すると、半蔵門線永田町から地下のルートを通って、丸ノ内線の赤坂見附まで徒歩で行けると書いてあったので、まずそのことをセンターの方に確認したところ、いろいろと調べて「ちょっと時間もかかり、エレベーターを4つぐらい乗り換えないといけないけれどいけますよ」とのことでした。
 そこで、錦糸町の半蔵門線の改札口で、駅員の方に、「永田町で降りて徒歩で赤坂見附に行きたいので案内をお願いします」といったら、出てこられたベテランそうな駅員の方が「永田町は無理です」「エレベーターが通っていないところがあり、階段に設置したリフトを使わなければならないし、それを使ってもうまくいけません。だから半蔵門線で青山一丁目まで行って、そこで銀座線に乗り換えて一駅戻って丸ノ内線の赤坂見附に行くのが良いでしょう」と教えてくれました。そこで、その駅員の方のアドバイスに従って、銀座線経由で無事赤坂見附の改札にたどり着くことができました。

 イベントが無事終わり、帰る時に、行きに教えていただいた乗り換えルートを使って、錦糸町に戻りたいと、赤坂見附の駅員の方にお願いすると「わかりました」ということで、まず赤坂見附から銀座線で青山一丁目まで行きました。ここまでは極めてスムーズでした。青山一丁目で私を出迎えてくれた駅員の方が「行きのルートだと、半蔵門線から銀座線に簡単に乗り換えられるのですが、逆はエレベーターがあるルートがないので、いったん外に出て、半蔵門線の入り口まで案内しますが良いですか」と言うのです。私は「え!!」と驚いたのですが、それでお願いしますと言うしかなくて、案内していただきました。そのルートたるや、まず改札を出て、エレベーターでホテルか何かの1階に出て、そこからぐるっと建物を一周して横断歩道を渡って、ようやく半蔵門線の入り口に着きました。すごく長く感じたけれど、7分ぐらいの道のりだったと思います。

 そこから半蔵門線で無事錦糸町に着いた時に、スロープを持って出迎えてくださった駅員の方が、今朝案内してくれた方で、気になったのか「ルートどうでしたか」と聴いてきたので、行きは良かったけれど、帰りは大変でしたと言うと、「そうでしたか、帰りは銀座線の三越前まで来て半蔵門線に乗り換えるとスムーズですよ」と教えてくれました。

 駅員さん曰く、永田町の駅は古くて、エレベーターがきちんと設置されていないし、階段のリフトは、合計100キロ以上だと載せられないし、大手町の駅も古くてやはりエレベーター設備がうまく使えないんです。永田町は今エレベーターの設置工事を急ピッチで進めているんですがとのこと。

 案内に当たってくださった駅員の方は、みんな親切で一生懸命な方で好感が持てました。今は、人の力でやっとバリアフリーを実現しているのが実際。まだまだバリアフルだと実感しました。

 それから、東京メトロのお客様センターの担当者は、車椅子使用者についてのルート案内は、知識不足だということもわかりました。

 電動車椅子で目的地まで無事たどり着くのは、なかなかの冒険です。結構疲れますが、これからも頑張って、行動範囲を増やして行きたいと思っています。