佐賀での研修会講師や沢山の出会いなどの活動記録

 沢山の準備をしていただき、とても良い雰囲気で話せました

パソコンを開いて話をする私
講演している私

佐賀で視覚障害者生活訓練指導員(歩行訓練士)として頑張っておられる南さんから、「スマートサイトと地域連携の重要性」について話してくれませんかという依頼を昨年8月ぐらいに受けて、「佐賀に行くのは生まれて初めてだし、私で役に立つなら喜んで」ということで、引き受けて、2月15日に30人ほど集まった素敵な雰囲気の研修会で講師をさせていただきました。

その研修会には、眼科医、視能訓練士、盲学校の先生、当事者の方たち、県会議員、生活介護施設の職員、ホームヘルパーの方など多職種の多彩な顔ぶれの方が参加しておられて、とても良い雰囲気でした。
どうしてこんなに多職種の方たちが集まってくださったのかというと、それは南さんの準備が素晴らしかったから。会の案内チラシには、私の履歴をバッチリ、視覚リハ専門家であることとロービジョンのある当事者であることを書いてバッチリ売り込みをしてくださいました。
  R2.2.15案内チラシ.pdfをダウンロード

  

 講演内容と佐賀新聞の記事

 研修会には、佐賀新聞の記者も取材に来ていて、約1時間半の講演の内の前半を取材していたのですが、さすが私の言いたいポイントをバッチリ捉えて記事を書いてくれました。特に地域共生社会との関係について、触れていただいたことに感謝です。興味のある方は、下記に佐賀新聞の記事とリンクを張りましたので読んでみてください。
 2月17日に佐賀新聞に掲載された記事

 私の講演のテーマは「今どうして医療・福祉・教育の密なる連携が必要なのか-スマートサイト始動の意義-」というもので、今スマートサイトのリーフレットを作成し、地域で連携して視覚障害者の支援をしようとすることの必要性を、視覚障害者の高齢化、中途視覚障害者の増加、いろいろな補助具等で支援すれば、視覚を使うことができるロービジョン(見えにくい人)の方が視覚障害者全体の9割を占めていることなど、視覚障害者像が変わり、そのニーズも激変した現在、今までの体制では充分に支援することができないので、多職種で連携して支援することの必要性をお話し、スマートサイトは、その連携を促進するための素晴らしい武器になること。リーフレット作りは、連携のスタートラインであることをお話しさせていただきました。そのときのプレゼンをPDFデータでダウンロードできるようにしてありますので興味のある方は読んでみてください。

今どうして医療・福祉・教育の密な連携が必要なのか.pdfをダウンロード

 30分の情報交換会

 私の講演が終わった後約30分を、質問タイムと参加者相互の情報交換会という形のプログラム指定になっていました。
 情報交換タイムで、参加していた「生活介護施設」の職員の方が、そこに通っている全盲の方で知的障害も合併していると思われる方の移動介助について「職員がその人の前に立って、その人が職員の肩を持って前ならえの格好で行うのだが、とても効率が悪い、どのようにするのが良いのか」という質問をされました。私は思わず「ここには歩行訓練の専門家(南さん)がいるので、実際に施設に行ってもらって一緒に工夫したらどうでしょう」と口を出して、その場で、南さんがその施設を訪問することが決まりました。

 視覚リハの専門家の生活指導員(歩行訓練士)の存在、どのようなサービスを提供できる専門家なのかということは、ほとんど他の専門職の方たちに知られていません。このような機会に、その存在が知られて、実際に地域の中で活動できるチャンスが生まれた、そのことだけでも、私少しお役に立てたかなと思いました。

 本当にすごく準備された素敵な研修会で話ができてうれしかったです。

 佐賀でのいろいろな出会いは、次の機会に書きます。