「視力0.1以上でも弱視の私たち」に私の思いを書いた

日本弱視者ネットワーク(旧弱視者問題研究会 弱問研)は、1970年はじめに設立された団体で、その頃は、視覚障害者の問題と言うと全盲の方のことが多く取り上げられている中、弱視(見えにくくて困っている人たち)の問題を中心議題にして、いわゆる弱視の人たちや、その支援者が集まって、例会を開いたり、合宿して、弱視の現状や困りごとについて情熱的な議論を戦わせていた。私も大学浪人中から福祉大学に入学した後も、熱心にこの集まりに参加して、沢山のことを学ばせてもらった。
 その弱問研が、「日本弱視者ネットワーク」と名称を変え、より広く弱視者の問題について活動してきた今まで、1971年から絶えることなく「通信」を出してきた。
 現在は、「弱視者ネットつうしん」として、年に4回冊子を出している。私も何回か、原稿を投稿して載せてもらっている。

 その通信で今回で12回目になる「視力0.1以上でも弱視の私たち」というシリーズは、見た目には、見えているようで、困ってはいないように見えて、実は、良く見えていなくて、困っていることが沢山あるのに、周りから分かってもらえないつらさを匿名で自由に書いている。ある意味、弱視の理解されにくさ、分かりにくさをとても良く表しているシリーズだ。
 「そこに書いてみませんか」と編集者から声がかかった。
 私は、77歳、盲学校で、いわゆる点字教育というか、視覚以外の感覚を伸ばす教育が行われたいた頃の人。私のような経験をした方は、そろそろ絶滅危惧種だから、私の体験など意味があるのかと思いつつ、見えているのに、その見えていることを少しでも伸ばす教育を受けられなかった悔しい気持ちを書くのもありかなと思って今回書かせていた。
 書いているうちに、広くいろいろな方に読んでもらいたくなって、「つうしん」の編集の方に許可を得て、私のブログに公開させていただくことにした。
 pdfでアップしてあるので、読んで見ていただけたら幸いです。  

  視力0.1以上でも弱視の私たち.pdfをダウンロード  

 参考 https://jakushisha.net/