1970(昭和45)年に入学した日本福祉大学。初めて親元を離れ、しかもクラス3人という盲学校から、いきなり学年400人の大学。時代は学生運動の最後の時期。心細い下宿生活の中で、たまたま下宿が一緒だったり、サークルが同じだったりして親しくなった友人達と、4年か5年ぶりに会うことにしました。
すっかり没交渉になった時期もありましたが、会うととたんに昔に戻って会話が弾む。やはり学生時代の友達はかけがえのないものです。
お互い白髪も増えて、ずいぶん年取っていますが。
1日目の話
一人の友人が退職時に家のリフォームをして「一度見に行くね」から何年も過ぎていたので、その知人の家で、泊まりがけで「心ゆくまでしゃべろう」という計画だったのですが、「車で迎えに行くから、どっか近間をドライブしよう」と言うありがたい申し出に乗ることになりました。
ちょうど天気もほどほどなので「水が見たいな」という私のリクエストに応えてくれて、中津川渓谷の所にある宮ヶ瀬ダムを見に行くことになりました。
ダム湖の上に行くケープルカートとエレベーターの所まで、まるで遊園地の乗り物のような赤い連結バスが走っていました。たった5分足らず乗るだけでしたが、遊園地で遊ぶ子ども気分にさせてくれました。そのバスを降りたところが、ダムの放水口。放水は週1・2回で、この日は放水は見られなかったけれど、「放水があったらすごい迫力だね」と想像するだけでわくわく。「インクライナー」という名前のケーブルカーみたいな乗り物に乗ってダム湖の上に行き、そこで、冒頭の写真を撮影。
おなかがすいてきたので、レストランで、「宮ヶ瀬ダムカレー」というのを食べました。どこかのテレビ局で取り上げられたメニューらしいけれど、残念ながら私の好みではなかったけど。
すっかり楽しい気分になって、下に下りて、買い物をして友人宅に直行。
待ちに待った飲みにケーションタイム、高知にいるもう一人の友人が「とても行けないけど還暦祝を送るね」と言って、私も知っている有名な地酒を送ってくれたので、それを知人所有のすてきな漆器の杯で飲みながら、積もる話を山ほど。
もっともっと話していたかったけど、お酒が回って、午後10時頃ダウン。楽しい1日があっという間に終わりました。
2日目の話
朝起きたら雨が降っていました。少々二日酔いでしたが、気持ちの良い朝でした。
「行って見たいアジアンレストランがある」という言葉で、雨の中またまたドライブ。
二日酔いぎみなので、アジア料理はどうかなと思っていましたが、ベトナムのフォーを細くしたようなお米でできためんと魚で取っただしのスープのタイラーメンは、あっさりしていてとても美味。チャイとコーヒーゼリーのデザートまでいただいて、そのレストランの近くに住んでいるもう一人の知人のマンションに行きました。
たぶん30年ぶりに訪ねるそのマンション。リフォームしてすっかり床と壁紙を貼り替えたとのことですが、昔の雰囲気が残っていて、とても懐かしい気分になり、そこでまたケーキとお茶でゆっくりとお話。
少し体重が気になっている私、もちろん普段はこんなに食べたりしないけれど、心ゆくまで話をして、そしてちょっぴり青春時代に戻って、あっという間に時間が過ぎて行きました。
みんなが今夢中になっていることだとか、歌舞伎役者や俳優のことだとか、年金暮らしのことや老後のこと等々、この二日間ですごく癒された私です。
お二人さん、本当にありがとうございました。
また近いうちに会いましょうね。