私のお盆休み

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  大学時代の友人から1ヶ月ほど前だったか連絡があって、私の東京の住まいとスカイツリーが見たいから、近いうちに訪問したいと言われていた。
  でも、何となくドタバタしていて、なかなかその友人を自宅に呼ぶチャンスがなかった。

  私はリタイヤしているので、ゴールデンウイークとか、この8月のお盆の時期とか、いわゆる世間のお休みとは関係ないと思っていたのだが、8月10日を過ぎた頃から、メールも来なくなったし、ちょうど頼まれていた原稿なども書き終わって、気持ちにゆとりが出始めた。

 そこで、ようやく先ほどの知人を自宅に招く気分になったのである。

マンション46階の展望室から見えるスカイツリーと私

  8月12日の午後3時頃現れた友人もお酒好き、まだ明るい内からビールを飲み、いろいろな話をして、それから近くの湯葉の美味しいお店に夕食を食べに行って、そして、私のマンション46階にある展望室から東京の夜景と正面に黒々と立っているスカイツリーを見学。
  また、部屋に戻って、ゆっくりと昔話に花を咲かせた。

  明くる日は、友人がタウンページで見つけた朝7時半からやっている喫茶店でモーニングを食べて、そして、今度は昼間の展望室からスカイツリーを見下ろして、それを背景に写真を撮り、そしてお昼過ぎにゆっくりと帰って行った。

  大学時代の友人と言うのは、良い物だ。久しぶりに会っても、さっき別れたばかりのように話がつながる。それに、友人は、エアコンがだめだと言うので、この夏始めてクーラーなしで、部屋の窓を全開にして、過ごしたのだが、意外と涼しい風が通るし、蝉の声が何とも言えない。
  マンションに展望室があるというのは、ずっと前から知っていたが、友人が訪ねて来なかったら、昇ってみなかったし、自宅の近くに、朝早くからやっている喫茶店があることにも気づかなかっただろう。
  人と実際に会って見ると、こんなにいろんな発見をする。すごく不思議な体験だった。

  友人が帰った後は、話題になっている「借りぐらしのアリエッティー」を見に行ったり、体育館で泳いだり、久しぶりに私の味のカレーをつくったり。買ったばかりのアイパッドに熱中したり。 どこに出かけた訳でもないが、とにかくとてもゆっくりとした時間が過ごせた。
  リタイヤしても心からの休暇と言うのは、とても大切なんだと改めて思った次第である。