歩行器選びは面白い

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 2月23日に試用するためにメーカーからお借りした歩行器は、新型モデルだったので、メーカーの方があちこちで営業をするために必要ということで、私がずっと使っているわけにはいかず、3月2日にはいったんメーカーの方にお返しすることになった。

 最初、「ずっと使っていられると良いのにな」と思っていた私だが、せっかくのチャンス、もう1台の歩行器も試して見ることにした。
もう一代の歩行器を試用している所
 この歩行器、前はSを試して、安定性と高さは良かったのだが、幅が狭くて、歩く時、また座るときにゆとりがなく、とても窮屈に感じたものだった。

 そこで、今回は、Mの大きさを試させてもらう事にした。

 歩いて見ると、予想通り、ハンドルがたぶん2㎝ほど高いので、肩が上に上がってしまうのだが、安定性はとても良く、左右に曲がるときもスムーズな気がする。
歩行器の台を倒して座っているところ
 Mの歩行器は、幅の広いのでゆったりと座ることができるし、ブレーキ操作もこちらの方が簡単で安定しているように思えた。前にあるかごが大きいのも魅力的である。

 3月中旬まで、これを借りて見ることにして、その午後早速郵便局まで歩いて見た。
 外での操作性、安定性は、こちらの方が良く、幅が大きいせいか、歩行器の中に体が入り込んだ時に、足が車輪にぶつかるような事もなく、使い勝手としてはこの方がベターだ。
新型歩行器をたたんだ所今度試す歩行器をたたんだ所

 ただ、たたんで収納するときは、やはり新型の方が場所を取らなくて助かる。また、今度試す歩行器は、やはりハンドルが少し高いのが難点。
 帯に短したすきに流しと言うか、どちらにしても個人に会わせた微調整が必要だけれど、それができないのがとても残念だ。

ハンドルが直線なのでコートの袖が入ってしまう

 新型の歩行器のハンドルは、直線なので、だぶっとした袖のコートなどを着てハンドルを握ると、袖の中にハンドルが入ってしまい、何かの拍子に手を上げると、袖がハンドルに引っかかって、自由に手が上がらないと言うことを発見した。実際使って見ると思わぬ問題が出て来るものだ。

 でも、こうやっていろいろと考えながら使っていくと、つくる側が気づかない、使う側だから分かる問題がいろいろと見えて来て面白い。
 せっかくうえるぱの方たちが与えてくれたチャンスなので、歩行器モニターになったつもりで、いろいろな観点から考えて見たいと思っている。
 そして、6月の高知福祉器機展のポスターなどで発表できたらと考える今日この頃である。