スミランクルーズ2009の思い出 1

 1月11日にスミランクルーズから東京に戻って、仕事にあそびに、とにかく刺激的な毎日を過ごしていたので、なかなかクルーズのことを書くことができなかった。

 私は、沢山の刺激を好むけれど、こんなにいろいろなことがあると、一つ一つの出来事をじっくりかみしめることができないのが、とても辛い。だって、どの出来事も、私にとってかけがえのない出来事なのだから。

 とにかく忘れてしまわない内に、今年のスミランのことを書いておきたい。
新しい水色のウエットスーツを着て潜っている私
(水色のウエットスーツはめだたないとの指摘)

 体調管理に努めているつもりでも、ちょっと気を抜くと、すぐにぶくぶくと太ってしまう私。ゴムの素材のウエットスーツはただでさえチジミ安く、中身は太ってしまうので、今回は着られるかどうか心配だった。
 それでおニューのウエットをつくって、着て見たのだが、柔らかくて暖かく最高だった。ただ、浮力があるので、ウエイトは1.6キロ増し、膨張色に手が出せなくて、お気に入りの水色を基調にしたので、水中では目立たないと言う指摘を受けたけれど、1月のスミランは暖かいとは言っても冬なので、新しいウエットの暖かさと柔らかさに感激した。

 今回もガイドの方とマンツーマンで潜ったこともあり、その方たちの撮影指導が良かったのか、より一層、小生物を写せるようになった。



サンゴの間に半透明のアカメハゼが写っていた



穴の中からくりっとした顔をだしているギンポ

サンゴの中に身を潜めているオオアカホシサンゴガニ

 最初の写真は、半透明の「アカメハゼ」、ガイドの照らすライトに浮き上がった、小さな動くものに向かって、とにかくシャッターを切った。とても写っているとは思わなかったけれど、後で見たら、少しピンぼけだが写っていた。拡大して見ると、半透明の皮膚のしたの黄色い部分などがとてもきれいだった。

 2枚目の写真は、穴の中からちょこっと顔を出した「ギンポ」、ファーストダイブで、生で実物を見せてもらった。目がくりっとしてかわいくて、チェックダイブのつもりだったので、その時カメラはもっていなかった。「あれ撮りたかった」と船に上がってからガイドさんに残念そうに言ったら、その後チャンスがあるごとに、穴に隠れたギンポを教えてくださった。くぼんだ穴の中にいる個体にピントを合わせるのが難しくて、何枚とってもピンぼけだったが、10枚以上写した所で、マクロでの距離の取り方が、少し分かって来た。
 デジタルカメラは偉大だ。何回失敗しても消去してしまえば良いのだから、とにかく何回でも練習ができる。

 右下の写真は、堅いエダサンゴの中にいる「アカホシオオサンゴガニ」。「動かないから被写体に向いているよ」と言いながらお手本を示してくださったガイドの方に習って、何枚もトライ。こんなにきれいな模様だと言うことは、後で大きく拡大してはじめて分かった。

 ガイドさんの指導が良いのか、カメラの性能が良いのか。きっとその両方なのだと思うけれど、でも、写すことが出来るとすごくうれしいし、もっと見たい、もっと撮って見たいと意欲もどんどんわいてきて、この調子だと、まだまだ私のダイビング世界は、広がって行くみたいだ。

 スミランの特にリチュリューロックと言うポイントは、ジンベイザメが出るので有名で、皆大物を狙って潜るのだが、大物にはいつも会える訳ではないし、天候によっては、そのポイントに近づくこともできないけれど、こんな風にマクロの世界も楽しめるようになると、大物がでなくても、水が濁っていても、45分間退屈している暇がない。
 これは、私にとってすばらしいこと。

 私にいろいろと見せてくだって、そして写真の手ほどきをして下さった「シンヤさん、ショウジさん、エミさん」ありがとうございました。また行きますから、その時は、もっともっといろいろと見せてくださいね。