こうして体験スクールは実現しました

 11月21日からの4日間にあった様々なことで、もっともっと書きたいことがあるのですが、やらなければならないことが、山のように押し寄せて来て、当分ブログどころではなくなりそうな雲行きです。
 明日からの、その忙しさに忙殺されない前に、体験スクールの件で、どうしても書いておきたいことだけでも、書いて置くことにしようと思います。

人工壁の前まで車が止まっていて、壁の周りには草が  草刈りをする仲間たち
(左の写真は車が壁の前まで止まり、草ぼうぼうの壁、右は草刈りをしている風景)

 11月23日に、モンキーマジックの小林さんと山岳連盟の方、そしてポレポレの仲間たちと、24日の準備のために、春野の人口壁の所に行きました。空は青空、快晴のすばらしい日ですが、天気予報によると、明くる日は雨とのことでした。

 体育館に設置された人工壁を見に行くと、壁の前の空き地は、駐車スペースになっていて、壁を囲んだ扉の前まで、いっぱいに車が止まっていて、扉を充分に開くことも出来ない有様でした。また、壁の周りには背の高い草がはびこっていました。
 この人工壁は、もうずいぶん長く使われていないので、こんなことになっていたわけです。そこで、草刈りの釜を借りてきて、ポレポレ山楽会の皆さんが草刈りをして、壁の周りをきれいにしました。

雨に備えてビニールシートを引き上げているところ  引き上げたシートを鉄骨に貼ろうとしているところ  ビニールシートを貼り終えたところ

 高さ10メートルの人工壁の上には、鉄骨の枠組みがあり、そこにビニールシートを貼れば、少々の雨を防ぐことが出来るようになっていました。
 小林さんたちは、明日の雨に備えて、二人が壁の上の鉄骨に登って、ビニールシートをつり上げ、1時間以上かけて、苦労してシートを屋根の上に貼りました。
 「僕は視覚障害者のとび職だ」と冗談を言いながらの作業ですが、とても大変そうでした。

 天気予報は残念ながら的中して、夜中から雨が降り出しました。私たちは、朝8時前に壁の前に行きました。その目的は二つありました。一つは、雨がたまってシートがたわんでいないかどうか確認することと、もう一つは、人工壁の前に車が止まってしまわないように、場所取りをするためでした。

 夜中に降った雨は、ずいぶんシートにたまっていて、シートがたわんでいるので、小林さんたちは、上に登り、たまった水を下に流すのに賢明でした。
 雨は、1日降りましたが、このシートと、障害者スポーツセンターから借りてきたテントを、みんなで協力して張ったおかげで、スクールは無事実施出来ました。
 協力してくださった皆様、本当に本当にありがとうございます。こうして、私たちは、すばらしい体験が出来ました。

 皆さんの努力のおかげで実施出来たスクールで、プチ体験(1回登る体験)をしてくれた、Mさんが、私の所に、大変すてきなメールをくださったので、許可を得て掲載します。

「今日は 雨が降り寒い中でのお世話下さり 本当に有難う御座いました。
私にはとても貴重な体験でした。子供のころから運動はすごくニガテで鉄棒も雲梯も出来ない子供でした。今も運動はにがてだし体力もないですけど、どんなものか知りたくて、プチ体験を申し込んだんです。私は人がしているのを見てカベを触るぐらいと思っていたので、着いてすぐに私の番でした。
  心の準備が出来なくパニックになりアドバイスの声がまったく頭に入りませんでした。1度目は大変緊張したけど 2度目は少し要領が分かったのでもう1度する気持ちでしたが腕に力がはいりませんでしたのでやめました。でもよかったです。1メートルでも2メートルでも上がれたんです、それだけでも私にはすごい事ができた喜びのほうがおおきいです。これからも苦手な事にもチャレンジしようかなと思うようになりました。」

 本当に実施出来て良かったですし、この1回だけで終わらせないように、努力して行きたいと思っています。