ちょっとした心配りで生活の質が向上する

母の見える位置に花瓶や絵手紙がある
 9月17日から9日間の学会参加ツアーが終わって、27日の夜高知に戻ってきた私ですが、大学に出て行くと、留守の間にたまっていた問題が山積みで、なかなか母の所に行けなくて、ようやく昨日、久しぶりに母を訪ねました。
 病室に入って、すぐに目についたのは、消灯台の位置が右から左に移動して、窓際になっていたことでした。
 母の脊椎はひどく湾曲していて、肺を圧迫していることもあって、窓の方を向いていることが多いのですが、今までは消灯台が反対側にあったので、せっかく飾ってあるお花や絵手紙を見ることができなかったのです。

 「良かったね、これならお花や絵手紙がいつでも見られるね」と声をかけると、母はとてもうれしそうな表情をしました。

 以前からリハの担当の方や、訪問してくれている私の知人が、「お花や絵手紙が見える位置に台がおけると良いね」と言っていたのですが、スタッフの皆さんで工夫してくださって、実現しました。
 ちょうど、花瓶にはすてきなバラが生けてあって、母と一緒にそれを見ている私の気持ちも、とても和みました。

 また、足の悪い私が、窓際に椅子を置いて、母の顔を見ながら、ゆっくり話ができるようになりました。
 昨日は、久しぶりに1時間以上母のそばにいて、ゆったりと時を過ごしました。

 とても小さな工夫で、母の生活の質が上がるんだなと実感しました。