夢の島パラオでのダイビング(番外編)

 5日間のダイビングは、とにかく満足の行くものであった。最後の日は、ホテルでゆっくりしてなどと思っていたのだが、「せっかくのチャンスなので、世界でここだけに生息していると言う無毒のクラゲを見に行こう」と言うことになった。
 動画は、そのクラゲの様子を写したものである。

群生するクラゲの中で泳ぐ私 ジェリーフィッシュレイクに浮きながら周りの景色を写した写真
(左の写真はクラゲと遊ぶ私、右は水面に浮かんで周りの景色を撮ったもの)

 所で、このジェリーフィッシュレークと言うのは、山に囲まれた湖で、道なき道を登って下りしないと行けない所にあるのだということを後から知った。そんな所なら私の足ではとても無理そうと、行くのをすっかりあきらめていたら、ジェリーフィッシュレークツアーを組んでいる会社の方が、休日でダイビングをしていて、「アシスタントを付けるから大丈夫です」と言ってくれた。その言葉に後押しされて、ツアーを申し込むことにした。

 ジェリーフィッシュレークの入り口に着き、上り坂を歩き始めた時にアシストについてくれていた現地スタッフが英語で私の体重を聞いて来た。「61キロ」と答えたら、「150ポンドぐらいかな」などとつぶやいている。どうして私の体重なんだろうと考えている暇もなく、事情はすぐに分かった。
 とにかく湖までの上り下りが、予想以上にきつくて、アシスタント氏は、「私の背中に負ぶさりなさい」と言ったのである。「それが唯一安全に時間通りに到着できる方法だ」と彼は言う。
 それしかないなと意を決して、アシスト氏に背負ってもらって、険しい道を登って、そしてまた下りて、ようやく湖に到着、スノーケリングを始めた。

 無数のオレンジ色のクラゲ、最初は少し気持ち悪くて、アシストしてくれる方にあんなに無理をさせて、わざわざ来るような所ではないなと思っていたのだが、湖の真ん中に進むにつれて、クラゲの数が増えて、ちょうど指してきた日の光に照らされて、何とも言えない光景になってきた。
 おそるおそるクラゲに触れてみると、何とも柔らかくて気持ちが良くて、しかも個体によって一つ一つさわり心地が違うのである。
 とにかくアシスタントの方のお陰で、他では絶対体験できない経験をさせていただいた。

 このジェリーフィッシュレークツアーは、3箇所でシュノーケリングを楽しんで、そしてミルキーウェイで石灰質のお肌に良い泥でパックをしてと盛りだくさん。



白い泥を体中に塗って友人と記念撮影

波の浸食作用でできた天然のアーチ 良く晴れた空に浮かぶ入道雲

 これが雨期なのと思わせるほど空は晴れて、入道雲が浮かび、波の浸食でできた自然のアーチなどを見ながら、スピードポートでクルージング。
 今回は最初から最後まで、すばらしいとしか表現しようのないほど、すてきな体験をさせてもらった。