おひな様と久しぶりの母と

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 とにかく年度末は忙しい。実際に忙しいのか精神的に落ち着かないのか自分でも良く分からないけれど、卒業生を担当しているせいか、とにかく落ち着かない。
 そんなこともあり、この10日間母に会いにいっていなかったので、とても気になって、今日は時間をつくって母の所に行った。

 病棟の入り口におひな様が飾ってあった。それを見て、改めて時間の経つのが早いなと驚いてしまった。
 このおひな様、どちらかと言うと古めかしいけれど、何となくほっとするおひな様だ。
病棟の入り口のおひな様

母の病棟に入って行くと、久しぶりに母は目を覚ましていて、私がお見舞いに持っていった花を見せると「きれいね」と言ってくれ、「もう2月も終わるんだよ。時間の経つのって早いね」との私の語りかけにうなずいてくれた。こんな単純な会話の成立なのに、とてもうれしい気分になるのは、私が最近母の精神的な衰えを気にしているからなのかもしれない。

ベッド上でリハビリをしている母
 ちょうど母を担当している作業療法士の方が来て、リハビリが始まったので、久しぶりにそれを見ることもできたし、隣のベッドの患者さんの所には母を担当している理学療法士の方も来ていたので、ひとしきり4人で賑やかな会話を楽しむこともできた。
 久しぶりに訪ねた母の病室、ちょうど良い時間、良いタイミングで、私もすっかりいやされて帰って来た。