国試対策合宿を経験して

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 私は今4年生の担当をしています。担当とはまあ担任のようなもので、高知女子大学のシステムでは、入学した時に担当が決まり、そのまま卒業するまで同じクラスを担当します。大学としては珍しいやり方ですが、4年間学生たちとつきあっていると、良い意味での思い入れが出来て来て、教師としてはとてもやりがいのある経験が出来ます。

 所で月日が経つのはとにかく早いもので、4年前に私が受け持った学生たちは、この3月で卒業ということになって、42人の学生が無事卒論を書き上げて、卒業は保証されて、一安心。でもまだまだ難関があります。それは、社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験をクリアーするということです。
 この資格試験の合格率は平均3割を少し上回るだけの結構難しい試験で、うちの大学では、学生たちのモチベーションを高めてみんなに合格してもらうために、この時期合宿を行うのです。

 合宿は学生たちが自主的に企画して、教員はそれに協力するという形で行いますが、学年担当教員は全面的に協力するのが毎年の伝統になっています。

 そんなわけで、私は1月7日から9日の2泊3日もう一人の女性の先生と合宿につきあいました。
 合宿のスケジュールは学生たちが自主的に立てます。朝は7時に起きて、自由参加ですがラジオ体操をして、8時に食事、9時から学習。私たち教員は、談話コーナーに詰めていて、お茶やお菓子を取りに来たり、質問を持ってくる学生の相手をします。
 (下記の写真は、ラジオ体操風景と学部長の激励風景)
 朝7時に起床、みんなでラジオ体操をする 学部長が差し入れをもってみんなを激励に来たところ
 2泊3日と短い時間ですが、学生たちと起居を共にしていると、普段見えない学生のいろいろな面が見えたりでこちらもとても勉強になります。

 合宿最終日には、みんなで竹林寺に合格祈願に行きます。就職試験、卒業論文の作成と緊張続きの学生たちにとっては、ちょっとした気分転換にもなるようで、合格占いより恋占いに興じる姿は、まだまだ幼さを感じたりします。
(下記の2枚の写真は竹林寺での学生たち)
竹林寺で合格祈願部する学生たち 降格占いではなく恋占いに興じる学生たち
 高知出身ではない学生の中には、竹林寺に来たのが始めてという人もいて、「こんな良いところがあったのなら、もっと早く来れば良かった」などと意外な発言をする子もいて、またまたびっくりです。

  試験勉強のやり方として、合宿形式が良いのかどうかは、今後いろいろと考えなければならないと思うのですが、みんなのために合宿の計画をして、企画を立てて、そして短い期間でも集団で暮らすという経験それ自体は、学生たちにとっても、サポートする教師集団にとっても、とてもプラスになる経験だと思いました。