今年をロービジョンケアの更なる発展の年に

 あけましておめでとうございます。
 新しい年が始まると、何か新しいことが起こるような、あるいは起こせるようなそんな気になります。だからお正月というのは良いものなのですね。
 所で、元日から高知新聞紙上に「ロービジョンケア」という言葉を見つけました。紙面をPDFにしました。ダウンロードしてみて下さい。
ファイルをダウンロード

 町田病院が「ロービジョンケア」を始めてから早いもので3年近くになります。当たり前のことですが、ロービジョンケア(視覚障害リハビリテーション)は眼科から始まらないと上手く行きません。でも、なかなか眼科が取り組むのは難しいのです。

 なぜかというと、「ロービジョンケア」は病気を治すためのものではなく、いわゆる治療では治らない人達を扱うのですから、心理的な問題や生活の問題なども絡んできて、ドクターや看護師さんだけではなくて、福祉や教育の関係者との連携も必要ですし、人手と手間もかかります。それなのに、診療報酬はろくにでないし。
 それらの困難をを分かった上で、町田病院では「ロービジョンケア」をはじめて、そして継続しています。

 眼科単科病院として古くから診療を続けている町田病院で「ロービジョンケア」に取り組めば、その影響は計り知れないものがあります。特に眼科医の方たちに対する影響が大きく、福祉や教育との連携も実のあるものになりつつあります。

 そして、今日のこの記事です。「健康に関する質問欄」という中での記事ですが、これによって啓発される人達も多いと期待されます。
 
 この記事を読みながら、今年は、高知県の中でロービジョンケア(視覚障害リハビリテーション)のシステムがさらに発展するなという予感がしましたし、それに向かって私もがんばらなければと決意を新たにしました。