(2枚の写真は講座風景)
高知県県職員提案事業で獲得した80万円をつかって、ロービジョンケアの先進地域から講師を招いて6回にわたるロービジョンケア講座を開いたのは2004年のことでした。その講座をきっかけとして町田病院がロービジョンケアに取り組みはじめたりと、非常に意義深い講座でした。
あれから3年経ち、高知の視覚障害リハビリテーションやロービジョンケアも、質・量共に充実してきました。
その高知の仲間達で「ロービジョンケア講座」を開くことができないだろうかと考えていたのですが、高知女子大学社会福祉学部のリカレント(社会人)教育講座の一部として実現することができました。
講座は計4回、病院の関係者も出席しやすいようにその内3回は日曜日に開講することにしました。眼科医師会に所属する先生方や、医療ソーシャルワーカー協会の方達、高知リハビリテーション研究会の方達に直接パンフレットを送ったことなどか良かったのか、それとも9年間の「視覚障害者自立支援システム」づくりの地道な取り組みの成果が上がってきたのか、今回の講座には毎回40名から50名の申し込みがありました。
今日の講座は、「視覚障害」についての理解を私が担当し、「視覚障害リハビリテーション」の仕事の実際を視覚障害者生活訓練指導員の別府さんと金平さんが担当するという形で行いました。
出席者は全部で34名。内訳は眼科医1名・ 眼科検査員(ORTとOMA)11名・看護師4名・保健師2名・理学療法士と作業療法士各1名・ケアマネージャー3名・介護職員とヘルパー各1名・ソーシャルワーカー1名・教員3名・学生3名・視覚障害当事者1名・視覚障害者生活訓練指導員1名です。
多彩な職種の方が熱心に講義を聞いてくれ、盲学校に設置している視覚障害者用常設機器展示室から持ってきた機器を熱心に見てくれました。
香川からきた熱心な視能訓練士の方と香川でがんばっている若い視覚障害者生活訓練指導員の方を講座の合間に引き合わせたり、あちこちで交流の輪ができて、新しい連携ができるのではないかと予感させる良い雰囲気の講座でした。
とにかく第1回目が終わって、ちょっとほっとしている私です。
後3回もがんばらなくては。