見かけは似ていても

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【写真:いも天】
写真は、いなり寿司と間違えて買ってきた「いも天」
  今日は、何となく時間の調整が上手く行かなくてお昼ご飯を食べ損なってしまったので、大学への道すがらタクシーを待たせてコンビニに飛び込み、いなり寿司とインスタント味噌汁を買って、授業に行く前に急いで食べようとしました。

  研究室で、いなり寿司の包みを開けて「あれ!」と絶句してしまいました。
  私がいなり寿司だと思って買ってきたものは、なんと高知名物のいもの天ぷら(いも天)だったからです。
  いなり寿司といも天、茶色いところや、形も良く似ているのですが、それにしてもショックでした。おなかはすいているし、時間もないので、いも天を食べてお茶を飲んで、とにかく授業に行きました。

  ロービジョンの私は、この手の間違いを良くやるのです。ものを拡大するメガネをかけて、じっくり見ればこんな間違いはしませんが、急いでいたり、「これがそうだ」と思いこんでしまっていると、とんでもないミスをします。
  この辺が、ロービジョンと言う障害のやっかいなところです。特に私ぐらい(矯正視力0.2)の視力があると、日常生活は無難にこなしているように周りには見えるのですが、細かい部分はちゃんと見えていないので、道で知り合いに会っても挨拶もできなかったり、「この人は私の知っているあの人だ」と思いこんで親しそうにしゃべったら、全然違う人だったり、鏡を使って広く見せているお店などでは、もっとおくがあるのだろうと思って、鏡にもろにぶつかってしまったり。デパートの一枚ガラスのドアは、何もないように見えて、入ろうとしてがしゃんとやったり。

  こんな風にいろいろと奇異な振る舞いをするので、ロービジョンの人は、結構誤解されることが多いのです。
  ほんと、やっかいな障害です。
  いも天は、とてもおいしかったですが、さすがに腹持ちは悪いので、夕方には今度は巻き寿司を買って食べました。