今日の母は昔のようで

携帯で写した母の顔母の写真2枚目
(携帯のカメラで撮った今日の母)

  1週間ぶりで母の顔を見に行きました。
  先日、私が母に会いに行った時は、時間が短かったせいか、私が会いに来たことも覚えてもらえていなかったし、ここのところは、熱が出たりして体調も良くないせいか、ほとんど話もできていなくて、会いに行くのが何となくつらくなっていました。

  所が、「体調まあまあだそうです。喉の痛みだいぶましだそうです。今日は頷くだけでなく声に出してお話してくれました。」と、午前中母を訪ねてくれた友人からのメールが届いていたので、もしかして、今日は少し話ができるのかなと期待しつつ、病棟に入って行くと、母のリハビリを担当してくださっている方がめざとく私を見つけて「ここのところ、体調が悪くて、ベッド上で体を動かすことも、やっと出来るようになりました。今日は、珍しくご自分の方から話をしてくれましたよ。早く行ってみてあげてください」とのこと。

  急いで母の病室に行くと、鼻腔栄養で食事中、とても良く眠っていたので、「ああ今日も空振り」と思いながら、「お母さん」と声をかけると、目を開いて「今 朝?」と問いかけて来ました。
  「夕方の5時」と私が答えると、「そう」と言って、また目を閉じてしまいました。これで終わりかなと思いながら、のどが渇いていたので、もってきたペットボトルからごくごくとお茶を飲んでいたら、「随分飲むのね」と突然母が言って、それからひとしきり、年賀状の注文の時期になったことや、私が歯を抜いたことなど話が弾みました。

  1時間ほど母の所にいて、「そろそろ帰るね」と言うと「気をつけてね」と言ってくれました。
  母と私が高知に来て、もう8年になろうとしていますが、高知でのほとんどを母は病院や老人ホームで暮らしていて、私が会いに行って、そして帰るときにはいつも「気をつけて」と言ってくれていました。
  今日は、久しぶりに昔に戻ったみたいで、ちょっぴりうれしい気持ちになりました。