三つ出来事

1 母の熱が下がったこと

 昨日と今日は、夜遅くまで会議があって母の所には行けないことがわかっていました。熱のことが気になって、電話で確認しなければと思っていた矢先、母の所を訪問してくれた友人から、こんなメールが届きました。
  「熱も下がり36度6でした。今朝から寒いのでまた車椅子に乗った際に使っていた小さいひざかけやまたカーディガン、靴下があったらいいかと思います。表情はよく話しをしてくれました。よろしくお願いします。」

  私は、仕事のために、高齢の母を高知に連れてきてしまった親不孝者だけれど、高知で福祉の仕事の中で知り合った仲間が、母のことをこんなに親身に考えてくれるようになって、高知に来て良かったと思うし、福祉の仕事をしていて良かったと思っています。そして、母の熱が下がって、ほっとしました。

2 中年になったら本当に仕方がないの

  夕方、ある会議で40歳を過ぎている脳性マヒの方に会いました。
  久しぶりに会ったその方は、前屈みになって、足を引きずるようにして、ひどく不自然な格好で歩いていました。「大丈夫ですか、きつくないですか」と思わず私は、声をかけ、「医学もリハビリも随分進歩しているから、歩く姿勢の改善ができるのではないですか」というと、その方が「背筋も弱くなったし、年だからこんなものでしょう」と答えました。

  脳性マヒの方は、中年になると、無理な姿勢のために沢山の二次障害が出てくると聞いていましたが、それは随分前の話で、きちんとリハビリを受ければ、そんな風にはならないとも聞いていました。
  本当に「年だからしょうがない」のでしょうか。何か方法はないのでしょうか。だって、あんな不自然な姿勢をしていたら、内臓にだってひどく負担がかかると思うし。
  どなたか良い方法をご存じだったら教えてください。

3 地域の人がトラブルを相談する所がない

  夕方の会議は、障害者福祉関係の会議でしたが、その中でこんな意見が出ました。
  「近くで暮らす障害者の人と、トラブルがあって、どう上手くつきあって行けば良いか、どう対処して良いか分からない健常者が、そのことを相談する窓口がない」「障害者をどう理解すれば良いか、どうすれば上手くつきあえるか教えてくれる所が欲しい」
  なるほど、障害者やその家族が困った時の相談窓口は不十分ではあってもありますが、地域の障害のない方たちが、近所の障害者との関係をどのようにしていったら良いのかを相談に乗ってくれる所というのは聞いたことがありません。
  こういうところ、必要だなと思いました。