母が熱を出して

  福祉の仕事の中で知り合った友人が、何人かでことあるごとに母の様子を見に行ってくださっては、何かと私に報告を入れてくれます。今日の朝もメールで
 「吉野さん一昨日からお熱がでています。今朝は37.7度です。抗生物質の点滴を明後日までするそうです。尿路感染かもしれないと言っていました。早く治るといいのですが」

  この週末は忙しさにかまけて母の様子を見に行かなかった私、急に不安になってしまって、あわてて様子を見に行きました。
  不思議ですね。私はどちらかというと薄情な方だと思っていて、普段はあまり母のこと気にしていないのですが、「熱が出た」などと聞くと、突然不安になったりして。これが親子の情とかいうものなのでしょうか。
  枕元に行ってみると、いつもより少し疲れたような顔をしていましたが、それほど気分も悪そうでなかったので一安心しました。

  看護師さんも「冷やしたらお昼過ぎには、37度5分まで下がりました」といってくれました。
  所で、母は、骨折した後、おむつ交換が頻繁にできないので、膀胱にカテーテルを入れて、尿をとっています。もう6ヶ月近くになります。
  大腿骨の状態が安定したので、カテーテルを抜いて、自力で排尿するようにトレーニングするかどうかについて、主治医の先生も大変迷っておられました。おむつ交換が頻繁になれば、母の負担がひどくなるし、また自力で排泄するためのトレーニングも内臓に負担をかけるからということでした。

  「カテーテルを入れていると、尿路感染が起こりやすくなります」ともいわれていました。母は、この11月で86歳になります。母にとって何が良いケアーなのか、すごく難しいなと思いました。

  こんな風にこれからもいろいろなことが起こり、気持ちが揺れながら、1日1日が過ぎて行くのだなと思っています。早く熱が下がると良いのですが。