第43回高知リハビリテーション研究会に参加して

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(写真は、大会会場で記念撮影してもらた私)
 高知リハビリテーション研究会は、結成から20年以上の歴史を持ち、医師や看護師、PTやOT等のリハ関係者、介護職の方たちなど、多職種の専門家が集まった研究会で、毎年2回ほどのペースでリハビリテーション関係の様々なテーマで開催されています。
 その総合的なリハ研究会で「視覚障害リハビリテーション」がテーマとして採用され、実行委員長に、視覚障害者生活訓練指導員の別府さんが就任。高知で長年一緒に視覚リハの普及活動をやってきたことからか、私も講演させていただくことになりました。その様子と講演内容などを掲載します。
 地域で視覚リハの普及啓発活動に取り組んでおられる皆さんの、何かの参考になれば幸いです。
 研究会のプログラム等は、高知リハビリテーション研究会のページを参照してください。
http://rihaken.sakura.ne.jp/rihab/

 

テーマ「高知家で支える視覚障害リハビリテーション-知っちゅう?見えない、見えにくい人の生活のヒントやケアのコツがあるがやき」

 視覚障害リハビリテーションという言葉自体も、その内容も効果も、まだ世間一般に普及していないし、リハビリテーション関係者にもほとんど知られていないこと、そして視覚障害者は少数者だと言うことや、特別視されていること等から、視覚障害関係の機器展やイベントは、多くの場合、視覚障害当時者やその支援者といった限られた人たちが集まって開催してきました。
 だから、こんな総合的なリハ研究会で、「視覚障害リハビリテーション」がテーマとして取り上げられること自身、画期的なことです。いったいこのテーマで、高知のリハ関係者は興味を持ってくれるのか、集まってくれるのか、実行委員の方たちは、一生懸命に広報しましたが、不安がつきまとっていたようです。
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 (会場の座席は8割ほど埋まっている写真)
 いざふたを開けてみると、写真の通り、最初に講演させていただいた私も、とにかくほっとし、緊張もしました。
 吉野が講演しているところ
 私の講演のテーマは「誰でも、いつでも、どこに住んでいても受けられる視覚障害リハを目指して」です。
 内容は、下記のPDFを参照してください。
誰でもいつでも.pdf
 
 別府さんが講演しているところの写真
 次に別府さんの講演、テーマは「視覚障害リハビリテーションてどんなことをするの」で、プロジェクターのレンズに半透明のビニールをかけて、観客すべてにロービジョン体験をしてもらうなど、随所に工夫と演出のある、すてきな講演でした。PDFでは充分に雰囲気を伝えられないのが残念ですが、内容は下記を参照してください。
 別府講演.pdf

 今回すごく驚き、感激したことは、実行委員会に入っておられた片麻痺の障害のある方が、大会に参加して考えたことを、ご自分のブログですぐに表現されていたことです。
皆さんもそのブログ見てください。
http://ameblo.jp/hukunokami4649/entry-11890336202.html
 何回にも分けて、詳細に表現されていますが、このリンクは、その内の一つの記事に悋気させてもらいました。沢山記事があります。是非見てください。視覚障害の私とは違った視点や考え方に出会えました。勉強になりました。

 

午後からは体験発表と座談会
 

 お昼休みには、高知の視覚障害者支援のための様々な社会資源のブースを見て回り、それから、視覚リハを受けた体験者の方たちのインタビューをビディオで見て、それから、座談会「高知家の視覚障害リハビリテーションの未来を考える」で締めくくり。
ステージに応接セットを運び込んでアットホームな雰囲気作り
 写真で分かるように、わざわざ控え室から応接セットを舞台に運んできて、高知家のアットホームな雰囲気をつくって、地域の保健師さん、看護師さん、眼科医、そして視覚障害当事者が、高知県の視覚リハの未来を語り合いました。
 
 参加者は、スタッフも入れて269人、79人も介護職の方が参加してくださり、すごく盛り上がりました。
 これを境に、高知県の「高知家で支える視覚リハ」は新しい出発点に立ったのだと思います。
 最後に、高知県での「デリバリーサービス」を基本としたルミエールサロンの業績の資料を掲載します。
 ルミエール.doc