段ボール箱に囲まれて押しつぶされそうな気分で一晩を過ごした私、段ボール箱は100箱以上もあった。
2月16日の朝9時に、日通のエプロンさん(荷物出しの女性職員)が来た。中年の女性がたった2人だけ来た。私は内心「本当に1日で片付くのか」と不安な気持ちになりながら、とにかく荷物出しが始まった。
午前中は、7本もある本棚に大量の本とDVDやビディオを収めるのに費やし、午後からは、台所目用品やその他の雑然としたものに取りかかった。
午後6時、エプロンさんが作業を終えたとき、上記の写真のように、とにかく本は本棚に収まり、大量の食器や日常生活の必需品は、とにかくそれぞれの場所に収まってしまった。
100箱近い段ボールは、私が時間をかけて入れる場所を決めないといけない5箱を残して、あっさり姿を消した。
作業をしてくださった中年の方たち、息を弾ませ、そして腰をさすりながら、「こうなったら最後まで付き合います」と言ってがんばってくれた。恐るべし中年パワー、そして、ソフトの力のすばらしさに感激してしまった。
荷物出しの作業と平行して、ウォーターベットの設置専門の業者が来て、約2時間かけてベットを組み立てて、ベット本体にお湯を入れ、堅さを調整していった。
高知にいるときは、少し堅すぎて、また空気が入ったのが気になって寝心地が悪かったベットが、快適な暖かさと堅さにセットされた。
明くる日は、テレビやパソコンの配線のプロと、本棚の地震対策や壁にがくを掛ける場所をつくってくれる建築のプロが来てくれた。
今まで持っているだけで飾ることのできなかったお気に入りの絵や写真が壁に掛かり、何よりもうれしかったのは、祖父母と父母の遺影が仏壇の上にきちんと収まった事。これで先祖にも義理が立ったかと安心をした。
パソコンは、配線したけれど予想通りネットにつなぐことができなかった。どうもプログラムをいじらなければならないようなので、18日にそのプロの方に来ていただいた。
約3時間かけて、無事パソコンがネットにつながり、メールができるようになった。
そして、昨日無事転入届を提出して、私は東京都民になった。
高知を離れてから1週間、こんなに素早く物事が進み、とにかく今日の朝は、自分でつくった味噌汁を飲み、高知から持って来たぬか漬けが食べられるようになったのは、とにかく沢山のプロの方たちのお陰だとつくづく思う。感謝感激である。
さて、これからはゆっくりと、自分が使いやすいように、ものの置き場所を変え、そして多すぎる荷物を捨てる努力をして行かなければと思う。
でも、まず今は、ゆっくり体を休めたいけれど。