「ようやくブログが書けるようになりました」と言うタイトルの記事を上げてから、あっという間に1ヶ月あまりが経ってしまった。
どうも自分が思っていたよりも、18回大会の疲れが気持ちの中に残っているし、後始末もなかなか面倒で、まだまだ本当の意味でゆとりが持てたと言うことではないらしい。
何となく憂鬱で、何もしたくない日が続いている間に、今年度もう一つ高知で行う事になっているイベント(第11回視覚障害児早期教育研究会)の準備をしなければならない時期になってしまった。
大会開催時期 2010年2月6日(土)・2月7日(日)
開催場所 高知市にある国民宿舎桂浜荘
この研究会は、盲学校の幼稚部の先生や教育相談の先生型が集まって組織している研究会で、初期の頃は、美味しい料理を食べ、温泉につかり、合宿形式で、就学前の視覚障害児の早期教育について考える会だったようだ。
高知での開催も、その伝統を受け継いで、景色が最高で料理の美味しい桂浜荘で開催することにしたのである。
大会の詳しいプログラムは、近いうちにこのブログでも紹介するけれど、今日ここに書きたかったのは、その大会で、話をしていただこうと思っている64歳の井川さんの事である。
井川さんについては、2007年11月21日の私のブログ「井川さんの書いた文章がすばらしいので」で紹介したことがある。昭和20年に室戸で生まれて、2歳少しで結核菌により失明、足の骨の障害もある。彼女を育てたお婆さまが、「見えないのだから何でも体験させなければ」と言うことで、自然の中でのびのびと彼女を育てた。
この井川さんの体験談がすばらしいので、どうしても若い盲学校の先生に聞いていただきたくて、来年2月の早期教育研究会で講師としてお呼びすることにした。(井川さんの文章は、前記の私のブログに掲載中)
大会が3ヶ月後と迫って来たので、打ち合わせもかねて、最近また井川さんのお話をじっくり聞くことした。
井川さんも、「私が生き生きと育った姿をみんなに話す機会ができたのを育ててくれた祖母がきっと喜んでくれるはず」と言ってくださって、昔の写真を持って来てくれたり、今では誰も食べないだろうと言いながら、自分の家の近くに生えているキーウイの原木を取ってきて見せてくれたりした。
(写真左は、キーウイの原木 右はその実を二つに割った所)
この実、豆粒ぐらいだが、確かにキーウイそっくり。今のキーウイは、この木に何かを接ぎ木して、あんなに大きな甘い実ができるらしい。
とにかく、井川さんが自然の中で飛び回ったり、盲学校の休みに室戸に戻って、地域の子どもたちといろいろなあそびをしたことなど、健全な自然と、しっかりした地域の息づかいが感じられて、聞いている私は、本当にわくわくさせられる。
年に2回も大きなイベントをやるなんて、本当に無茶も良いところだけれど、こんな役得もあるのだから、やっぱりやめられない。そろそろ「疲れた」などと行っていないでがんばらなくちゃと思うのだが。
やっぱり年には勝てないかも。
私、この15日で62歳になるのだもの、疲れが取れなくても仕方ないのかな。