ちょっとした事が大事に

  私が今使っているノート型パソコンは、購入してから4年を経過している。使い勝手はとても良くて、軽くて持ち運びに便利だし、すごく気に入っているのだが、いかんせん4年経っているので、CPUの性能がいまいちになって来て、動画などを編集したり見ようとすると、少し物足りない事になった。

 そろそろもう少しグレードの良いのに買い換えようと思いつつ、退職したのだから節約もしなければいけないし等々考えて迷っていた。
 そんな時、第18回視覚障害リハビリテーション研究発表大会(高知大会)の会場運営に、沢山パソコンが必要だということになり、私の中でパソコンを買い換える良い口実が出来たのである。

 新しいパソコンを選ぶのにあたって、もちろん性能はトップクラスで、でも私が使い慣れた機種とあまりかけ離れていないもので・・・・・・・ といろいろと思案して、その上、私がいつも技術的な援助を受けているプロの方に相談して、機種を決めた。

 足の悪い私だから、1グラムでも軽い方が良いのだが、ロービジョンの私でもあるので、少しでもディスプレイの大きいものをと考え、最終的には軽さよりディスプレーの大きさを重視して、機種決定をした。

 昨日、その新しいノート型が私の所に届いて、セットアップはプロの方に頼んで、そして、いざパソコンの前に座って、文字の入力などを試しはじめた。

 実際打ち込みをはじめて見ると、ディスプレーがすごく見えにくい。上手くビントが合わなくて、いろいろと画面の位置を変えて見るのだが、どうも使い勝手が良くない。
 
 どうしてこういう事になるのかと、私なりに一生懸命考えて、やっと気がついた。
 新しいパソコンは、ディスプレイだけでなくて、全体に一回り、本当に5㎝ほどだろうか、奥行きが深いのである。つまり、私の眼とディスプレイの間が、少し遠くなるのである。

 私は、無水晶体症のロービジョン、ディスプレイ上の文字を拡大するために、倍率4倍のメガネをかけている。レンズにはビントの合う焦点距離と言うのがあって、これは水晶体と違って調節不可。ほんの少し位置がずれてもビントがきちんと合わない。

 本当にわずかな奥行きの違いで、画面までの距離が微妙に変わって、私は、新しい位置関係に上手く適応出来なくて、昨夜はおろおろとしてしまった。

 画面の見えにくい理由は、その他、少し画面が明るすぎるとか、文字と背景とのコントラストが甘いとか、考えられた。
 この程度の事なら、私なりに少しずつ工夫して、しばらくしたら適応出来るかなと思ってはいるけれど、
ロービジョンの私が、パソコン選びをするとき、その性能だけでなくて、やはり実物を見て、ディスプレイとの距離とか、とにかく詳細にチェックするべきだったと改めて思い知らされた。

 障害のない方たちなら、別にどうと言うことのない、本当にささいな距離の違いとか、明るさの違いとか、そんな事が、ロービジョン者にとって、とてもとても重要だと改めて考えさせられた。

 こんな私の経験を一般化してはいけないと思うけれど、ロービジョン者へのパソコン指導とか、日常生活訓練とかは、その人の見え方や、環境などによって、1人1人個人差も大きくて、大変だとつくづく思った。

 どうぞ、これを読んでおられる知識のある方。距離の問題や、明るさ、コントラストの事など、何か試して見たらと言う、良い知恵があったら教えてください。
 ちなみに、購入したパソコンは、パナソニックのレッツノート、液晶画面は14インチのもの。

 所で、実は、高知大会の準備で、今こんなブログを書いている場合ではないのだが、もう一つ今回分かったことは、ブログって言うのは、書きたいときに書いてしまわないと、後から書くのは難しいんだと言うことだ。書きたいとき、アップしたい時が、潮時と言うことなのかな。