南口さんの授業

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 2003年に高知女子大を卒業した南口(なんこう)さんが、2年間のガーナでの青年海外協力隊の任期を終えて、この9月に帰国しました。
 また、来年の1月から、今度はジャイカの契約職員として、ガーナでエイズ対策調整員として働く事になったのですが、この帰国を機に高知に来てくれる事になりました。

 チャンスとばかり、私の授業で、「発展途上国の障害者問題」や「エイズ対策」について、話をしてもらう事にしました。

障害者福祉論で授業をする南口さん

 若い学生たちに、いろんな分野で活躍する先輩たちの話を聞いてもらって、広い視野で進路選択をしてもらいたいと思って、帰国するたびに南口さんに話をしに来てもらって、これで3回目になりますが、毎回どんどんプレゼンテーションがうまくなって来て、成長ぶりをひしひしと感じられて、とてもうれしい気持ちになります。

南口さんとその授業を聞きに来た3人の卒業生たち

 (写真は南口さんと3人の卒業生たち)
 授業は2時間してもらったのだが、午後からの授業は、場所を大講義室にして、他学年の学生たちにも聞いてもらえるようにした。
 「南口さんが帰って来ているなら会いに行きたい」と同期卒業生など3人も駆けつけてくれて、南口さんとともに授業に参加してくれました。
 自分の教えた人たちが、社会の中で、それぞれにがんばっている姿を見るのは、本当に教師冥利につきるわけで、「辞めるのやめようか」などと、ちょっぴり迷いがでたりするほど、私はとてもうれしい気分になっていました。

 南口さんに「発展途上国の開発を考えている人たちは障害者の実情を知らないし、福祉の問題が視野から欠落している」「良かったらガーナに来てみてください」などと言われ、私の今後の進路も広がって行くような気持ちになりました。

 大学で教える事も人との出会いだし、地域活動でがんばることも人とのであい。さて、これからどんな出会いが待っているのかと考えると、とてもうきうきした気持ちになりました。
 南口さん、そして駆けつけてくれた人たち、本当にありがとうございました。

高知新聞が、南口さんの授業風景を取材してくれました。もし興味がある方は、PDFで載せましたからダウンロードして見てください。
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