昨日の夕方近く無事成田に着きました。
実は、トロント、モントリオール間の乗り継ぎ時間が1時間ほどしかなくて、行きは、入国手続きや荷物の積み下ろしに手間取って、予定の便に遅れてしまい、帰りもとても心配でした。
モントリオールからエアカナダの東京事務所の方に連絡を入れて、車いすのリクエストをしたり、私に出来るだけの対策を講じましたが、それでもとても心配でした。
モントリオールからトロントに行く国内線の出発が20分ほど遅れた事もあり、いよいよ、トロントでの、乗り継ぎ時間が少なくなってしまいましたが、エアカナダの手配がしっかりしていて、車いすを押す方も、がんばってくれて、無事、成田行きに乗れたときは、本当に胸をなぜおろしました。
成田に着くと、ANAの担当の方が車いすを持って待っていてくれました。
実は、最近まで、日本での車いすのサービスと言うのは、あんまり良くなくて、障害の無い方たちが全部すんでから、後回し後回しになってしまう経験があったので、成田では車いすに乗るつもりはなかったのですが、「せっかくだから」と言うことで、乗ることにしました。
サービスを受けて見ると、びっくりするほど良くなっていました。車いすを押している方は、空港の事にとても詳しいので、ターンテーブルで荷物をとるときも、税関を通る時も、私だけでなくて、仲間のトラブルまで解決してくれました。
仲間と簡単な解散式をして、別れて、ここまでで、すでにずいぶん長い時間がかかっていたので、私も気になって 「もう、良いですよ」と言ったのですが、「気にしないで使ってください」と言ってくれて、大きな荷物を預けて、トイレに行き、カナダドルを日本円にチェンジして、チェンジ出来ないコインを赤十字の募金箱に寄付して、そして、リムジンに乗るまで、ずっとサポートしてくださいました。
旅の終わりで、とてもとても疲れていて、ロービジョンで目的のカウンターを探すのも大変なので、このサービスを利用していなければ、めんどくさくなってやらないことも、おかげで全部済ます事が出来て、正直本当に助かりました。
日本のこの種のサービスもずいぶん洗練されて来たのだな。世の中少しずつだけど進んでいて、障害者も住みやすくなってきているのかなと、実感できて、心が温かくなりました。
「終わりよければすべて良し」です。
さて明日から、また日本での忙しい日々が始まります。がんばらないと。
カナダでの詳しい出来事は、高知に戻ってから、忘れないうちに書いて行こうと思います。