母はいつまで経っても母

 仙台の第17回視覚障害者リハビリテーション協会研究発表大会の準備や、帰って来てからは、大学の日常的な仕事に追われて、今日10日ぶりに母の所に会いに行きました。

 母は、三日ほど前に風邪を引いたとかで、声がしゃがれていて、咳もしていました。はじめは「久しぶりね」「どうしたの」「仙台に行っていたの」などと、話をしてくれていましたが、入院費を払って戻って来たときには、疲れた顔をしてうとうとしていました。

 時々咳き込んでいて、眠りから覚めそうもなかったので、30分ほど様子を見て帰ろうと思いました。

 私は、7月の4日からカナダで行われる国際ロービジョン学会(ビジョン2008)に出かけることになっていて、そこでのポスター発表の準備がまだ全然できていないので、帰る前に母に「カナダに行く前にもう一度来たいけれど、もしか準備が間に合わなかったら、そのまま行くね」と声をかけました。
 そうしたらうとうとしていたはずの母が「オーストラリアって寒いの」と聞いて来ました。
 「オーストラリアじゃなくてカナダに行くんだよ。」「今夏だから、カナダはちょうど過ごしやすいと思うよ」と私が答えると
 「それは良かったね。気をつけて行っておいで」「所で帰りはいつ」と聞かれたので、「13日の夕方に東京に戻る」と言ったら「ちょうどお盆の時期でしょう。お参りをして来なさい」と母

 皆さんもご存じの通り東京は新暦でお盆をしますので、確かに7月13日と14日はお盆の時期です。
 眠っていることが多くなり、反応してくれることも少なくなった母ですが、「寒いの」と私の行き先の気候を心配してくれて「気をつけて行くように」と言ってくれ、そしてお盆のお墓参りのことを気にしている。
 母はいつまで経っても私の母です。なんだかとてもしみじみした気持ちになりました。

 本当は、カナダの発表のポスターづくりをしなければならないのですが、どうしても今日の母との会話は、書き留めておきたかったので、ついついプログの編集画面をあけてしまいました。