希望を捨てずに

 昨日、5日ぶりに母に会いに行きました。抗生物質の効果と、病棟の皆さんのケアのお陰で、母の熱は下がりましたが、尿に濁りがあって、水分バランスも悪いとのことで、水分の点滴が行われていました。

  5日ぶりに会った母は、「気分は悪くない」」と言っていましたが、何となくさえない表情で、すぐにうとうとしてしまい、ほとんど話もできませんでした。「どんどん体力が落ちて行くんだな」。私はとても不安になり、老いていく母に何もできない自分の無力さから、病棟から逃げ出したくなる気持ちにじっと耐えていました。

  そんな気分でいた時に、ウエルパ高知のブログを読みました。
  そこには、公立なのにすばらしいケアをしている特別養護老人ホームのことがあり、経管栄養になってしまった人にも食べられるようになるかもしれない「ソフト食」のことが書いてありました。「母ももう少し元気になったら、もしかして」と言う、そんな希望が出て来ました。

  母はがんばっているのです。私が弱気になってあきらめてはいけないと気を取り直して、見守って行きたいと思います。